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旧太田市 平成15年 6月定例会−06月16日-01号
旧太田市 平成15年 6月定例会−06月16日-目次

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  1. 太田市議会 2003-06-16
    旧太田市 平成15年 6月定例会−06月16日-01号


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    旧太田市 平成15年 6月定例会−06月16日-01号旧太田市 平成15年 6月定例会        平成15年6月太田市議会定例会会議録(第1日) 平成15年6月16日(月曜日) 1 出席議員 28名         1番  高 田 勝 浩         2番  市 川 隆 康         3番  星 野 一 広         4番  五十嵐 文 子         5番  川 鍋   栄         6番  福 井 宣 勝         7番  鈴 木 信 昭         8番  井 野 文 人         9番  小 林 人 志        10番  山 田 隆 史        11番  高 橋 美 博        12番  伊 藤   薫        13番  半 田   栄        14番  深 澤 直 久        15番  荻 原 一 雄        16番  荒 井 昭 男        17番  斉 藤 幸 拓        18番  濱 田 光 雄        19番  竹 内 和 代        20番  尾 内 謙 一        21番  白 石 さと子        22番  小 林 耕 作        23番  中 島 貞 夫        24番  茂 木 義 市        25番  武 藤   泰        26番  上 村 信 行        27番  天 笠 巻 司        28番  佐 藤 孝 夫
    1 説明のため出席した者    市長       清 水 聖 義    収入役      戸 塚 清 治    教育長      正 田 喜 久    水道事業管理者  武 蔵 一 雄    企画部長     清 水 計 男    総務部長     竹 吉   弘    市民生活部長   岡 島 幸 雄    健康福祉部長   早 川 充 彦    産業環境部長   宮 本 富太郎    都市づくり部長  木 村 一 忠    土地開発部長   桑 子 秀 夫    行政事業部長   石 原 康 男    水道局長     阿久戸 征 三    教育部長     船 山 佳 之    監査委員事務局長 大久保 義 忠    企画担当     久保田 幹 雄    総務担当     小 暮 和 好    総務課長     塚 越 敏 行 1 事務局職員出席者    事務局長     吉 田   稠    議会総務課長   塚 越   隆    管理係長     板 橋 信 一    議会総務課長補佐 荒 木 建 夫    議会総務課主任  中 島 孝 之           議 事 日 程(第1号)                               平成15年6月16日午前10時開議                               太田市議会議長   上 村 信 行 第1 会期の決定 第2 会議録署名議員の指名 第3 議案第47号 太田市教育委員会委員任命の同意について 第4 一般質問           本日の会議に付した事件 議事日程に同じ      ◎ 開     会                                      午前10時開会 ○議長(上村信行) ただいまから平成15年6月太田市議会定例会を開会いたします。      ◎ 太田市市民憲章の唱和 ◎事務局長(吉田稠) 開議に先立ち、太田市市民憲章の唱和をいたしますから、ご起立願います。  私が前文を朗読いたしますから、本文はご一緒にご唱和をお願い申し上げます。      (一同起立、市民憲章唱和) ◎事務局長(吉田稠) ご着席ください。      ◎ 市長あいさつ ○議長(上村信行) 会議に入る前に市長からあいさつがあります。  清水市長。 ◎市長(清水聖義) 6月定例市議会の開会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。  議員の皆様方におかれましては、過日行われました市議会議員の選挙におきまして、市民の期待を担ってめでたくご当選なされました。まことにおめでとうございました。また、私ごとでございますが、今日が3期目の初登庁の日であります。選挙戦におきましては、投票がありませんでしたけれども、当選をさせていただき、また、3たび市長を務めさせていただくということになりました。本当にありがとうございました。今後とも、議員の皆様方とともに、太田市の将来を考え、また、今日の行動に移していくということでぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。  過日、全国市長会が行われました。その中で、我々がたすきをしていたのは、三位一体改革についてであります。税源移譲を伴わない補助金の削減、あるいは交付税の見直しには反対であるというような表明をしたわけであります。考えてみますと、4年前、私が就任したときは、地方分権一括法案が通った直後でありました。地方がいよいよ花が咲くと、我々の気持ちが私どもの町に実現できるというような、大変夢多き4年前でありました。しかしながら、片方では財政的な問題は多々あったというような状況であったわけであります。ところが、今回、3期目になって、いよいよお金の問題が本格化してきました。この問題については、しばらく棚上げの状況であるようでありますが、このテーマが出てきたということは、何を意味するか。もう地方に渡すお金はありません、削減したお金の約7割から8割しか渡せませんというのが国の考え方である。私どもとしたら、とうてい納得できないことでありますが、現在の国、あるいは地方全体の状況から考えれば、恐らくこういった波は必ず来年か再来年にはやってくると思っております。特に総選挙が行われて、そのあとに確実なものになるというふうには思っているところであります。  そこで、私たちはどうそれに対応するかというのがテーマであろうというふうに思います。今までの、行政に何でもやってもらおうという考え方からの脱却が図られなければならない。いつでも行政に頼めば、何でもやってもらえるというようなことは、もう既に我々の頭の中から取り去らなければならないだろう。自己改革をやって、先の問題であるというふうに思っています。自己改革とは何ぞやと言いますと、その中の中心は合併にあるというふうに思っています。自らを痛めて、そして私たちがやれるものは私たちがやる。そのかわり、自分たちのやろうとしていることはもう思い切って実現していくということです。自己決定、自己責任ではありますけれども、そういった形に恐らくなっていく、ならざるを得ないだろうというふうに思っています。合併は我々の意思でできることであります。これは究極の行政改革でありまして、私たちみんなが痛まなければならない。これは首長であれ、職員であれ、議員であれ、あるいはまた市民であれ、ひょっとしたら多少の痛みがあるかもしれない。しかし、それは乗り切らなければならないと思っております。今、合併に対する反対論あるいは賛成論、いろいろありますが、どこにその根拠を置くかということが最大のポイントではないかと思っております。  また、太田市は、太田市経営方針というものに基づいて、今、行政経営をやっております。それは、市役所はサービス産業というような認識を持っているということであります。サービス産業とは何かと言いますと、最低のコストで最大のサービスを市民に提供しようという我々の意識の問題であります。何をしたらいいか、市民の目線で物事を考えていこうということであります。市民の目線で考えるということは、行政の今までの考え方からすれば全く大変な話ではありますが、私たちはそのことに積極的にチャレンジするために、今、全庁でISO9001の取得のために取り組んでおります。高い品質のサービスを提供しなければ、私たちが言う最大のサービスは提供することができない。品質が悪くては、どんなに多くのサービスを提供しても、市民を満足させることができないということであります。また、取り組みの中に情報公開というものも、我々真剣に考えてやってみたい、また今までもやってきました。行政審査委員会というのは、全国にない、非常に素晴らしいシステムだというふうに私は思っております。  市民の皆様方が疑問に思うことを、市民がそのテーマを選んで、そして市民が審査をする。すべて市民にゆだねて、我々の行政内部のことをすべて見せて報告をし、我々がまた返事をするということのシステムであります。この情報公開のシステムがなければ、市民参加は得られないというふうに思っておりまして、これに伴う市民参加についても今後とも積極的に行ってまいりたいと思っております。太田市では、職員の定員適正化計画というのがありまして、実質的な職員削減でありますけれども、172名の目標をもって、私の在任しているこの4年間で、10年間になると思うのですけれども、達成をさせたいというような気持ちでおります。そこには市民の参加がなければ到底できる話ではありません。今後とも、市民の参加と情報公開を連動させて、私たちの大きな柱にして、これからも行政に取り組んでまいりたいと思っております。  これからの世の中、非常に厳しい環境の中にあります。ただ、その中で言えることは、新しい価値を見つけ出すという努力をしなければならないということであります。過去の、ただ前例だけに引きずられて、どこがやっているからとか、前にこういうことがあったからとかいうだけで行政へ取り組むつもりはありません。新しい価値、すなわちニーズでありますけれども、ニーズに対する意識というのは、我々はやはり強く持たなければいけない。何がニーズで、なにがウォンツであるか。ウォンツというのは欲しいとか、何々が欲しいというようなものでありますけれども、それを確認して、むしろ我々はニーズを開発するために努力をしなければならないだろうと思っています。厳しい世の中、この時代を乗り越えるには、執行部はもとより議員の皆様方が積極的に協力していただき、そしてお互いに相まって努力することによって新しい太田市ができてくる、力強い太田市ができてくると思っております。今後とも皆様方のご協力を心からお願いし、また積極的なご意見の提示をお願いし、あわせて市民全体の幸せを願って冒頭のあいさつ、3期目就任のあいさつにかえさせていただきます。今後ともよろしくどうぞお願いいたします。      ◎ 開     議                                      午前10時12分開議 ○議長(上村信行) これより本日の会議を開きます。      ◎ 諸 般 報 告 ○議長(上村信行) 議事に入る前に、事務局長より諸般の報告をいたさせます。 ◎事務局長(吉田稠) ご報告申し上げます。  最初に、監査委員からの報告でありますが、3月定例会以後、議長宛に報告がございましたのは、産業環境部・農業委員会事務局・健康福祉部及び各部出先機関の定期監査並びに2月、3月及び4月分の例月出納検査結果報告でございます。以上のことにつきましては、その都度写しを配布してございますので、ご了承いただきたいと存じます。  次に、請願書及び陳情書でございますが、今定例会までに受理いたしました請願書は3件でございます。お手元に配布の請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託をいたします。なお、陳情書につきましては4件受理いたしております。その内容につきましてはお手元に配布の文書表のとおりでございます。  次に、関東市議会議長会の相談役といたしまして、中島元議長が感謝状を受けられております。この件につきましては、全員協議会の席上において伝達いたしたとおりでございます。  以上でございます。 ○議長(上村信行) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布申し上げたとおりであります。その順序により会議を進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入ります。      ◎ 会 期 の 決 定 ○議長(上村信行) 日程第1、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今定例会の会期は、本日から6月27日までの12日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(上村信行) ご異議なしと認めます。  よって、会期は12日間と決定いたしました。      ◎ 会議録署名議員の指名 ○議長(上村信行) 次に、日程第2、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において3番星野一広議員及び4番五十嵐文子議員を指名いたします。      ◎ 議 案 上 程  議案第47号 太田市教育委員会委員任命の同意について ○議長(上村信行) 次に日程第3、議案第47号を議題といたします。      ◎ 提案理由の説明 ○議長(上村信行) 朗読を省略し、直ちに理事者から提案理由の説明を求めます。  清水市長。 ◎市長(清水聖義) 議案第47号 太田市教育委員会委員任命の同意につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。  議案書の9ページになります。本市の教育委員会委員であります正田喜久氏が、平成15年4月5日に任期満了となりますので、その後任として林弘二氏を任命いたしたいと存じますので、ご提案申し上げる次第でございます。林弘二氏の住所は、前橋市下大島町799番地1でございまして、生年月日は昭和18年2月11日生まれの60歳でございます。経歴につきましては、昭和41年3月に東京大学文学部西洋史学科を卒業されまして、同年4月に群馬県庁に入職され、以来県立女子大事務局長教育委員会文化スポーツ部長環境生活部長、企画部長を歴任され、今年3月に定年退職されるまで、37年間という長きにわたり、県民の生活福祉向上のため県政に貢献された方でございます。このように林弘二氏は幅広く県政に携わり、中でも県立女子大事務局長教育委員会文化スポーツ部長を歴任していることからも、教育行政に関しての識見も深く、本市の教育委員として最も適任であると考えますので、同氏を任命いたしたくご提案申し上げる次第でございます。  以上でございますが、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願いいたします。      ◎ 質 疑(終局) ○議長(上村信行) これより質疑に入ります。
     ただいまの説明に対し、ご質疑ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(上村信行) 別にご質疑もないようですから、以上で質疑を打ち切ります。      ◎ 委員会付託の省略 ○議長(上村信行) お諮りいたします。  本案につきましては、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これにご異議ございませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(上村信行) ご異議なしと認めます。  よって、本案につきましては委員会の付託を省略することに決定いたしました。      ◎ 討 論(終局) ○議長(上村信行) これより討論に入ります。  討論ありませんか。      (「なし」の声あり) ○議長(上村信行) 別に討論もないようですから、以上で討論を打ち切ります。      ◎ 表     決 ○議長(上村信行) これより採決いたします。  本案を原案のとおり同意することに賛成の方は起立願います。      (起 立 全 員) ○議長(上村信行) 起立全員、よって本案は原案のとおり同意されました。      ◎ 一 般 質 問          平成15年6月太田市議会定例会一般質問通告者及び要旨一覧表 ┌──┬──────────┬───────────────────────┬───────┐ │順番│ 議席番号及び氏名 │     質  問  の  要  旨      │答  弁  者│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 都市基盤整備(市南東部地域)について   │都市づくり部長│ │  │          │                       │市     長│ │  │          │2 中心市街地の整備について         │市民生活部長 │ │ 1 │ 11  高 橋 美 博│                       │産業環境部長 │ │  │          │                       │都市づくり部長│ │  │          │                       │市     長│ │  │          │3 ゴミの減量化について           │産業環境部長 │ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 市長の政治姿勢について          │市     長│ │  │          │ −市民が主役の元気なまちづくり−      │       │ │ 2 │ 21  白 石 さと子│2 選挙に関する市民意識の高揚について    │市     長│ │  │          │3 景気の低迷における地元零細企業の現状と  │総 務 部 長│ │  │          │  課題について               │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 公有地の取得及び活用について       │都市開発部長 │ │  │          │                       │市     長│ │ 3 │ 27  天 笠 巻 司│2 北部幹線道路網の整備と金山東西線の新設につ│都市づくり部長│ │  │          │  いて                   │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │ 4 │ 7  鈴 木 信 昭│○ 新太田地区行政センター周辺の駐車場整備につ│市民生活部長 │ │  │          │  いて                   │健康福祉部長 │ │  │          │                       │都市づくり部長│ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │ 5 │ 6  福 井 宣 勝│○ 英語教育特区について           │企 画 部 長│ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 北部地域の計画と課題について       │都市づくり部長│ │  │          │                       │市     長│ │  │          │2 鳥山地区の排水対策等について       │都市づくり部長│ │ 6 │ 14  深 澤 直 久│                       │市     長│ │  │          │3 食と農業について             │産業環境部長 │ │  │          │                       │教 育 部 長│ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 太田市の救急医療について         │健康福祉部長 │ │  │          │                       │市     長│ │ 7 │ 5  川 鍋   栄│2 学力向上対策について           │教 育 部 長│ │  │          │                       │教  育  長│ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 ヘブン・アーチストについて        │市民生活部長 │ │ 8 │ 3  星 野 一 広│                       │市     長│ │  │          │2 ヤングハローワーク等の推進について    │産業環境部長 │ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 学校トイレの改修について         │教 育 部 長│ │  │          │                       │教  育  長│ │  │          │2 職員の定員適正化計画と人件費削減について │企 画 部 長│ │ 9 │ 13  半 田   栄│                       │市     長│ │  │          │3 リサイクルプラザの現状と周辺対策について │健康福祉部長 │ │  │          │                       │産業環境部長 │ │  │          │                       │都市づくり部長│ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │                       │教 育 部 長│ │ 10 │ 15  荻 原 一 雄│○ 沢野小学校の増改築事業について      │教  育  長│ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 英語教育特区構想について         │企 画 部 長│ │  │          │                       │教  育  長│ │  │          │                       │市     長│ │ 11 │ 9  小 林 人 志│2 (仮称)イオン太田SCオープンについて  │市民生活部長 │ │  │          │                       │産業環境部長 │
    │  │          │                       │都市づくり部長│ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 BBCOの経営実態、ブロードバンド市場の │企 画 部 長│ │  │          │  動向及び住基ネット第2次稼動について   │市民生活部長 │ │  │          │                       │市     長│ │ 12 │ 8  井 野 文 人│2 学童保育に対するニーズの高まりへの行政の │教 育 部 長│ │  │          │  適切な対応について            │市     長│ │  │          │3 英語教育特区構想に対する疑問と30人学級 │企 画 部 長│ │  │          │  の全面的実施について           │教 育 部 長│ │  │          │                       │教  育  長│ │  │          │                       │市     長│ ├──┼──────────┼───────────────────────┼───────┤ │  │          │1 国保運営の現況、問題点の対策と課題につい │総 務 部 長│ │  │          │  て                    │健康福祉部長 │ │  │          │                       │市     長│ │ 13 │ 9  竹 内 和 代│2 水道事業について             │水 道 局 長│ │  │          │                       │水道事業管理者│  │          │3 公共施設における喫煙対策のその後について │総 務 部 長│ │  │          │                       │市     長│ └──┴──────────┴───────────────────────┴───────┘ ○議長(上村信行) 次に日程第4、一般質問を行います。  通告がありますので、順次質問を許します。  最初に、11番高橋美博議員。 ◆11番(高橋美博) おはようございます。  本日、本年度最初の一般質問をさせていただきます、新生クラブの高橋美博です。恒例となりました、先ほどのおおた芸術学校付属オーケストラ「ジュネス」によります、すばらしい演奏に感動いたしました。ますます磨きがかかってきたように思います。まことにありがとうございました。  ところで、質問に入らせていただく前に、このたびの市長選挙におきまして、無投票当選で再任され、3期目の新たなスタートを切られました清水市長に、衷心より敬意とお喜びを申し上げます。また、さきの臨時議会におきまして選任されました上村議長、斉藤副議長、中島監査委員のご就任を心よりお喜び申し上げますとともに、ご健康に留意され、ますますのご活躍をご祈念申し上げます。  それでは、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。まず1番目は、都市基盤整備について、都市づくり部長にお尋ねいたします。広くてきれい、そして随分便利になったの一言に尽きます。今までなら、太田市街地から鳥山方面へ出るのには幾つかの方法がありましたが、大変不便を感じておりました。このたび県道太田大間々線バイパスとして、またPal Town城西の杜へのアクセスとして、県道太田藪塚線が、この春に一部開通となりました。このため市北西部の道路事情が一変し、地域の朝夕通勤混雑の解消をはじめとする市民の利便性の向上には目をみはるものがあります。いかに幹線道路網の整備が必要であるかを目の当たりにしたところであります。一方、市南東部では、南北の動脈国道407号線や、東西の幹線道路国道354号線の慢性的な混雑は相変わらずであります。この国道354号線バイパスとしての東毛幹線の整備は、407号線から西については既に用地買収がほとんど終わっていると聞いており、かなり進んでいるようでありますが、ここから東別所町並びに大泉町にかけての計画の現状と今後の見通しについてお尋ねいたします。  次に、国道407号線のバイパスとしての小舞木寄木戸線については、関係者のご尽力により工事も目に見えて進んでいるようですが、この先の整備計画の現状と今後の見通しについても、あわせてお聞かせください。また、小舞木寄木戸線に隣接している東別所町、コモンシティ太田の団地中央部にある集中浄化槽も、長年の使用により老朽化が激しく、今後、長期間の使用は困難な状態にあり、早急な対応が望まれております。そこで、この道路を新設するに当たり、公共下水道整備計画もあわせてお聞かせください。  続きまして、東別所土地区画整理事業の現状と今後の見通しについて、同じく都市づくり部長にお尋ねいたします。先ほどの東毛幹線及び小舞木寄木戸線の両幹線道路計画が、区画整理地内を東西南北に貫く東別所土地区画整理事業は、かねてより調査研究が行われてまいりましたが、はかばかしい状況ではありません。隣接する大泉町北部の土地区画整理は、かなりのところまで進んでおり、地域では、市町境を含んだ一体の市街地形成が待たれているところであります。両道路沿道周辺の計画的整備、機能的宅地造成のためにも、区画整理事業の早期立ち上げが望まれているところであり、事業調査の経緯と現状及び見通しをお聞かせください。  次に、2番目は中心市街地の整備についてであります。旧3丁目本陣跡地周辺は、かつては太田銀座と呼ばれ、行き交う人々でにぎわっておりましたが、現在は、あちこちに目立つ空き地、空き店舗を見ると、時代の流れとはいえ寂しい限りであります。このたび本陣跡地に市営住宅が、太田行政センターを併設し建設されるということは、中心市街地活性化のために大いに喜ばしいことと思います。そこで、市民生活部長にお尋ねいたします。行政センターは、現在の建物を残し、新旧一体でその機能を果たすと聞いておりますが、どのように住み分け、どのような運営を考えておるのか伺います。  次に、都市づくり部長にお尋ねいたします。付近には旧金山図書館・本町公園・本町駐車場・児童センター・太田地区高等職業訓練校が散在しております。車社会である今のこの時代を考慮し、一体的な整備を行い、市営住宅・行政センター及び他の施設も含めて、これを契機に、より機能を有効に生かせる方策が必要ではないかと思います。町のにぎやかさを取り戻すためにも、ここはぜひ思い切った施策をお願いしたいところであります。そこで、部長の考えをお聞かせください。  次に、産業環境部長にお尋ねいたします。ここ全体の敷地の一番東側にあります、太田地区高等職業訓練校は、旧太田女子高校の古い木造校舎を使用し、太田市を中心とした東毛地域在住の建築関係者の能力開発のため、長きにわたり多大な貢献を果たしてきております。そこで、今までの経過と現状、並びに今後の考え方をお聞かせください。  3番目は、ごみの減量化について、産業環境部長にお尋ねいたします。先月、5月20日付「広報おおた」の第1面に、ごみ処理経費年間20億円とありました。この記事を見たとき、以前からごみ問題には非常に関心がありましたので、産業環境委員会の一員として自分なりに、何とかこのごみの減量化を図れないものかと考え、このたび質問及び提案をさせていただくことにいたしました。市広報によりますと、実際のごみ処理量は、平成13年度に7万4,253トン、同じく平成14年度には7万5,528トンと、たった1年で1,300トンも増加しました、とありました。家庭ごみの内訳を見ますと、紙類がおよそ40%あり、半分近くを占めております。そこで、施策の一つであるミックスペーパー拠点回収は、ごみ減量化には大きな役割を担っているすばらしい事業であると考えております。この事業の現状と今後の見通しを、まずお聞かせください。  次に、PTAの地区役員さんたちが、年に一、二度、新聞や段ボールの廃品回収を行い、市より報奨金を得ている話を伺っております。ほかにもこのような活動団体があるのかどうか。今までの経過と今後の見通しをお聞かせください。  次に、ごみ処理経費を減らす一番の方法は、市民の皆様にご協力をいただき、ごみを少しでも出さないことでありますが、市民1人当たりが出す1年間のごみの量は、平成元年度337キログラム、平成12年度には439キログラムとあり、この12年間に100キログラム増え、市民1人当たり1日1キログラムをはるかにオーバーしてしまいました。当然、ごみ焼却費も年々増え続けることになります。そこで、ごみ焼却事業における年間予算と、雑古紙の回収が進むことによる当事業の年間予算の推移をお聞かせください。  最後は、レジ袋についてでありますが、この件につきましては、昨年6月にも一般質問をさせていただき、このときの答弁内容に、本市指定のごみ袋の使用枚数は、平成13年度は可燃671万枚、不燃70万枚とあり、購入金額が年間6,577万円とありました。この6,577万円で購入した市指定のごみ袋も、焼却するために大事な税金を使っているということであります。そこで、ごみをレジ袋に入れ、さらに市指定のごみ袋に入れてステーションに出すのではなく、スーパー等で市指定のレジ袋を使用していただき、それをそのままごみ袋として使用できるよう、再度考えてほしいと思いますが、部長のお考えをお聞かせいただきまして、私の1回目の質問を終わります。 ○議長(上村信行) 木村都市づくり部長。 ◎都市づくり部長(木村一忠) おはようございます。高橋議員の質問に順次お答えを申し上げたいと思います。  まず、都市基盤整備についてでございますが、最初に、東毛幹線の状況につきましてご説明申し上げたいと思います。現在、太田西部工業団地東側から、国道407号線までの2.48キロメートルの区間を、平成9年度から平成17年度を事業期間といたしまして、用地買収と一部道路工事を行ってきたところであります。用地買収につきましては、平成9年度より買収業務に入りまして、90%の契約となっております。工事につきましては、本計画路線の中に、四ケ村用水路が計画路線として並行に走っているために、四ケ村用水組合待矢場両堰土地改良区及び太田市の関係課と協議を行いまして、平成12年度より道路側溝及び用水路の整備を行っておる状況であります。引き続き用地買収、道路工事を実施していくというふうに太田土木事務所の方から聞いておるところでございます。同計画路線の太田大泉工区は、太田市東別所町東の大泉境から、県道足利千代田線までの1.35キロメートル、大泉邑楽工区は、県道足利千代田線から邑楽町までの4.85キロメートルの両区間について事業化されておりまして、測量調査及び一部用地買収に入っている状況にあります。また、国道407号線から東の大泉町境までの2.08キロメートルの整備につきましては、現在、太田市が施工中の都市計画道路小舞木寄木戸線と、計画中の東別所土地区画整理事業及び公共下水道事業計画等の整合性を図りながら事業の進捗を図りたく、早期に事業着手いただけるように、関係機関に働きかけていきたいというふうに考えておるところであります。  次に、都市計画道路小舞木寄木戸線は、飯塚西新町線、ラフィエット通りででございますが、これを起点に、途中、国道354号線(東毛幹線)などの幹線道路と交差して、東矢島土地区画整理区域までの延長929メートル、幅員16メートルを、街路事業として認可をいただいた幹線道路であります。本路線の整備状況につきましては、平成11年度より測量調査等を行い、平成12年度より用地買収に入っております。現在まで、おおむね91%の買収率となっており、今年度、残りの用地買収を進めているところでございます。また、前年度より道路工事に着手しましたが、幹線道路ということで上下水道事業の計画があることから、関係部課と協議を行い、道路工事と並行して、上下水道布設を完了していきたいというふうに考えておるところであります。また、周辺住宅の下水道整備計画でございますが、道路工事に合わせまして、平成17年度末までに供用開始できるように鋭意努力をいたしていきたいというふうに思っておるところであります。  次に、東別所土地区画整理事業の現状と今後の見通しについてでございますが、東別所地区では、平成2年度から既存集落を含めた広範囲での区画整理事業の立ち上げを目指しまして、地元の推進委員会を中心に、座談会や勉強会並びに説明会等を実施して参ったところであります。しかしながら、急激な宅地開発にさらされまして、住民の事業に対する合意が得られませんでして、現在では集落南部の農地約15ヘクタールございますが、この部分のみを対象に事業推進を図っておるところであります。この事業は、地権者が中心となりまして取り組む、いわゆる組合区画整理事業を行う予定でございます。地元の組合設立準備会では、地元並びに大泉町在住の地権者を対象に、事業説明や事業推進同意の取りまとめを行っておるというふうに承知しておるところであります。今後の見通しといたしましては、地元から区画整理事業実施に伴う条件整備がなされれば、市といたしましても同意状況等を十分把握する中で、実施に向けて支援をしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。  続いて、2つ目の中心市街地の関係についてご答弁を申し上げたいと思います。中心市街地の公共用地の利用計画のうち、まず市営本陣団地につきましてご答弁を申し上げていきたいと思います。本団地は、住宅困窮者の生活安定と社会福祉の増進に加えまして、中心市街地の人口の空洞化防止に寄与することを目的といたしまして、平成14年度に基本設計及び実施設計を済ませております。建設事業の概要を申し上げますと、本団地は面積が2,779.11平方メートルの敷地に、鉄筋コンクリートづくり7階建て、一部6階建てで、一般世帯向け3LDK33戸、高齢者世帯向け2LDK7戸の計40戸の市営住宅を計画いたしました。隣接に40台分の駐車場を確保いたしてございます。また、1階部分が太田地区行政センターとなる合築事業でありますので、現在の行政センターとの機能を補完しながら、市民が利用できるように設計にも配慮いたしたところでございます。なお、団地東側の市道本町11号線でございますが、太田中央通り線から北裏通りまでの間を8メートルに拡幅する計画といたしてございます。平成15年度、平成16年度の継続事業として、現在、契約準備等を進めているところでございます。  次に、この市営本陣団地を含めました旧金山図書館・本町公園・本町駐車場・児童センター・太田地区高等職業訓練校などとの一体整備について答弁申し上げます。まちなかの公共用地の調査をいたしましたところ、ただいま申し上げました6つの公共施設に加えまして、太田地区行政センターと太田小学校を含めますと、実に4万平方メートルを超える公共用地が中心市街地のここ1カ所にまとまって存在をいたしております。これらの公共用地、公共施設は、都心に存在する貴重な公共空間であるとの認識のもとで、その利用と一体整備については関係部課の連携のもとに、その時期及び財政的な整合を図りながら、今後、計画的に進めていくことが肝要であるというふうに考えておるところであります。都市づくり部といたしましては、具体的事業として着手する本陣市営住宅建設を皮切りに、道路・公園を含めまして、中心市街地活性化基本計画に基づきまして、順次計画的な市街地の整備改修を推し進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。 ○議長(上村信行) 岡島市民生活部長。 ◎市民生活部長(岡島幸雄) おはようございます。初答弁となりますが、よろしくお願いいたします。  高橋議員の中心市街地の整備について、本陣団地内1階に建設いたします(仮称)太田地区行政センターと現在の行政センターのことにつきましてお答えいたします。(仮称)太田地区行政センターは、本町地内の本陣跡地に、中心市街地の活性化に向け、市営住宅と合築として建設するもので、本年3月に実施設計が完了し、これから議会にお諮りし、平成15年度、平成16年度の2カ年事業として建設するものでございます。新しいセンターの面積は、約992平方メートルを予定しておりますが、通路部分が約200平方メートル、実質的な建築面積は約800平方メートルになっております。そのうち、中心市街地において買い物や観光等で訪れる方が、気軽にくつろいでいただくための多目的ホールが約360平方メートルと、調理室・ワーキングルームが主なものであります。このように新しい行政センターのみの施設では、現状の利用者並びに多岐にわたる要望をかなえることは困難でありますので、現在の行政センターを存続させ、併用しながら地域住民の利便性、生活向上のため努力してまいりたいと考えております。また、この運営方法として、事務室を新行政センターの方へ移転させ、業務を遂行していくことになりますが、現在の行政センター部門の管理運営につきましても、地域住民をはじめ利用者等が困ることないよう細心の注意を払いながら、より親しまれる行政センターとなるよう努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 宮本産業環境部長。 ◎産業環境部長(宮本富太郎) おはようございます。ご答弁申し上げます。  まず、太田地区高等職業訓練校の経過と現状でありますが、本校は、昭和34年に群馬県より認定を受けまして、訓練会場を城見館と太田市中央公民館とし、建築大工科・家具科・洋服科・製パン科の合計4科、100名の訓練生で開校をいたしたところでございます。昭和47年5月に、訓練会場を現在の訓練校であります、太田市労使会館に移転をいたしまして、技能向上に努めてきたところでございますが、昨年度の卒業生、41回生になりますけれども、565名の修了生を輩出してきております。修了生の中には、技能五輪で昭和59年に大工部門で第1位、技能グランプリでは昭和60年に左官部門でも第1位、また、ほかにおいても輝かしい成果、技能者を生み出してきておるところでございます。  次に、現状でありますが、平成5年配管科、平成13年造園科の追加認定を受けまして、平成15年度の在校生は、建築科9名、建築設計科5名、配管科10名、造園科8名、合計32名、そのうち女性4名の生徒が職業訓練を受けておるということでございます。現在では、特に若い人の技能離れが顕著に見られており、逆に中高年の技術習得希望者が増えてきておるということで、60歳を超える入校生もおります。このことは、昨年に比べますと平均年齢が8歳上がりまして、33.1歳という現状であります。今後も人材育成、物づくり、技能の継承等に努めております、高等職業訓練校のより一層の支援をしてまいりたいと考えております。  続きまして、ミックスペーパー、いわゆる雑古紙の拠点回収事業の現状と見通しについてでありますが、平成13年度から九合・宝泉地区並びに市役所本庁舎を対象に実施してきております。この結果、平成13年度7.2トン、平成14年度16.5トンと、徐々に増加してきてはおりますが、必ずしも高い回収率とは言えない状況にあります。このため、ごみの分別とリサイクル意識について、なお一層市民の理解度を高めるため、本年度から回収拠点を太田市の9つの地区の行政センター等に拡大していきたいと考えております。  次に、太田市資源ごみ回収報奨金制度の登録団体と、今までの経過と見通しについてでありますが、この制度での登録団体としては、地区の子ども会や育成会・学校PTA・体育協会・老人会等でありまして、地区における各種団体となっており、現在231団体の登録がなされております。この回収品目には、紙類・瓶・金属・布等がありますが、おおむね96%が紙類であるわけでございます。この紙類に関する報奨金並びに処理経費軽減額についてでありますが、過去3年間の推移を申し上げますと、報奨金では平成12年度約2,900万円、平成13年度3,200万円、平成14年度約3,300万円でありました。なお、プラントの運転であるため、これに伴う処理経費軽減額としては、必ずしも単純計算どおりに求めることはできません。推測すると、おおむね報奨金の3倍くらいと考えております。  次に、ごみ焼却事業における年間経費の概算でありますが、平成13年度におきましては、ダイオキシン対策経費を含んでおりますので約29億円、平成14年度は約20億円でありました。また、ミックスペーパーについては、市民の協力をいただく中で、回収拠点を拡大し回収量の増加を図ってまいりたいと考えております。当該事業は、経費的効果よりも市民参加に重点を置き、循環型社会の構築を目指したいと考えておるところでございます。  次に、レジ袋を市指定のごみ袋とする提案でありますが、地元のごみは地元で処理をするというのがまず基本であると思います。レジ袋を使用するということは、この基本が崩れるということも考えられるわけでございます。現在、使用している指定袋については、ごみの分別収集の徹底を図ることなどを配慮いたしまして指定袋制にいたしたということであります。市民に浸透し、定着しているものと理解をしておるところでございます。今後もこの方針を続けたいと考えておりますので、どうぞご理解を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(上村信行) 11番高橋美博議員。 ◆11番(高橋美博) 2回目は、すべて市長にお尋ねいたします。  まず初めに、都市基盤整備についてであります。ラフィエット通りから、東矢島土地区画整理地区までの約930メートルの小舞木寄木戸線の完成は、地元住民の皆さんはじめ、多くの方々が待ち望んでおられると思います。先ほどの部長答弁によりますと、コモンシティ太田の公共下水道への接続は順調にいくと、平成17年度末ごろを予定しているとありましたが、さらなるご尽力をお願いしたいところであります。また、この路線は国道407号線の混雑解消にも大いに貢献し、東毛幹線においても同様に期待できるものと思われます。そこで、両路線の整備に向け、市単事業ではないため、先ほど市長より大変厳しい話を伺いましたけれども、国や県に対する財政的措置を含めた働きかけと、市南東部の機能的な道路網整備の促進のため、市長のお力添えをぜひお願いしたいところであります。また、遅々として進まない東別所土地区画整理事業につきましては、次の世代に残す良好な市街地形成の必要性の喚起及び啓蒙等も行い、地元に対する区画整理によるまちづくり機運の醸成をお願いし、大泉町北部の区画整理事業との整合性が図られるよう、早期に事業化に向けていただけたらありがたいと考えておりますが、市長のご所見をお願いいたします。  2番目は、中心市街地の整備についてであります。先ほどの答弁にもありましたが、市営本陣跡地を含めた旧金山図書館・本町公園・本町駐車場・児童センター・太田地区高等職業訓練校の6つの公共施設に加え、現太田地区行政センターと太田小学校を含めますと、実に4万平方メートルを超える公共用地が、中心市街地のここ1カ所にまとまってあるということは、まことにすばらしいことであると思います。市街地の人口空洞化防止に歯止めをかけるためにも、人々が自然に集まってくるような、親しみのある一体的整備を望むところであります。また、この敷地の東側の太田地区高等職業訓練校におきましては、先ほどの答弁で、東毛地域の建築関係者に対し、技能習得のため広範囲の職種にわたり、大きな役割を担っていることはよくわかりました。大量生産、大量消費のこの時代に、技能、技術の薄れていく今日、新潟県長岡市の「米百俵」の話ではありませんが、ぜひ人材育成のために、行政としてもさらに力を入れて取り組んでいただけたらありがたいと思います。太田女子高校が現地に移転したのは、およそ40年も前のことであります。現在の校舎は、それ以前から使用していたわけですから、実に半世紀は優に経過していると考えられます。昼間仕事をし、夜間に勉強しようとして頑張っている生徒たちのためにも、ここはぜひご一考をお願いしたいところであります。そこで、地域一体の整備にあわせて、市長の前向きかつ積極的な考えをお聞かせください。  3番目は、ごみの減量化についてであります。先日もテレビでごみ問題を取り上げ、町をきれいにしようとしている人たちの苦労話が、ごみステーションの現場の映像とともに放映されておりました。今、まさにごみ戦争、ごみとの戦いでありますが、その解決策としましては、市民の皆さんが地域を挙げてごみを出さない方向に努力する。また、出し方のルールを守ってもらうという取り組みが肝要であろうと思います。本市の場合、ごみ処理経費20億円をいかに減らせるかということでありますが、1日180トンのごみを、1トン3万円かけて焼却処理しますと、1日540万円ということになります。このうち、2割のごみを回収業者へ回すとした場合、単純計算ですが、1日46万円というお金が浮くことになり、年間にしますと1億6,0000万円ということになります。先ほどの部長の答弁では、市内を9カ所に分けてとありましたが、少々時間がかかろうかと思いますけれども、さらに細分化をしていただき、127地区に拠点回収所を設置していただき、その回収具合に応じて、先ほどの浮いた金額の一部を報奨金としてその地区に還元するのはいかがでしょうか。また、その報奨金はその地区での環境面における活動資金として利用していただくという方法はとれないものでしょうか。こうすることにより、地域を挙げてごみ問題に対する啓蒙、啓発につながるのではないかと思いますが、市長のご所見を伺います。  次に、レジ袋についてであります。先ほどの部長答弁はまことに寂しい限りで、昨年6月のときの答弁と少しも変わりはありません。ごみの減量化のためには、ほかにもいろいろな方法が考えられます。そのうちの一つとして、スーパーで出されるレジ袋の件ですが、前橋市では市指定袋認定基準なるものを設け、既に実施しております。これがそのレジ袋と市指定袋認定基準であります。これは私が事務局に依頼をして取り寄せました。これが前橋市指定袋認定基準というものであります。それからレジ袋ですけれども、わざわざ前橋のスーパーまで出かけていっていただいてきました。これがスーパーで出しているレジ袋であります。スーパーで袋屋さんに電話を入れまして、「どれだけの大きさのものを何枚お願いします。市の指定です。」と言うだけで品物が届きますという話です。ですから、袋屋さんの方で市の方から認定を取っておいて、それで各スーパーから注文を受けたときに、その品物を、このような形できちんと指定袋というものをつけて、なおかつスーパーの名前を入れて搬送されるというシステムになっておるようであります。ぜひご一考願えればありがたいと思います。私の意のあるところをお酌み取りいただけましたならば、非常に幸いであります。市長のご所見を伺いまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(上村信行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 小舞木寄木戸線は順調に進んでおりまして、地域の皆様方のご協力に心から感謝します。コモンシティと同時に、東矢島分の真ん中を抜いている団地は、多分あそこも下水は不如意だということで、うまくいってないのではないか。今回道路ができることを契機にして、周辺の団地については、つないでいくというような形にしたいというふうに思っています。あと1年少々かかりますけれども、そのときはぜひ協力していただいて下水に流していただくということで、もうしばらくお待ちいただきたいというふうに思います。東毛幹線はとにかく長い事業でありまして、私が県会議員をやっていたときは100年かかるのではないかというようなことを言っていました。でも、結果的にはそのくらいかかってしまうのではないか。そのくらいというのは、そのくらい長いという意味ですけれども、非常に遅れています。一部供用開始した所は、全体には西新町から境町までは一応は暫定2車線で抜けましたけれども、あの先もだめなのです。しかも、東矢島から大泉町までが切れている。富士重工さんのお世話になって一部が、今度、工事にかかるようでありますけれども、その残地についてはどうするかということは、まだ動き出してないということであります。そういったことからも、私どもも早く南の横幹線の非常に大事な道路でありますので、計画を出すようにと言っていますが、出すにしてもなかなか難しいと言われると思うのですけれども、早くできるようにお願いしてまいりたいというふうに思います。また東別所の件ですけれども、これはもう10年ぐらい前から全体の区画整理の案がありまして、絵も1度書いたことがあるのです。でも、やはり地元でなかなかまとまらなかった。もう今になっては、住宅地の中を動かすことは絶対にできないと思います。これらは、お金がかかり過ぎると同時に、土地を売ることによって工事費に充てるというケースが多いのですけれども、土地がこれだけ安くなってしまい、売ることすら非常に難しいということを考えると、家込みがある方は手もつけられない状態になってしまった。住民の皆さん方が、なかなか決断をしてくれなかったということだと私は思います。  もう1本道路ができて、あの周辺の田んぼ、大泉町との関連ですけれども、あそこはまだ可能性があります。地域の皆さん方がみんなでやろう、そして、大泉町も含めて東毛幹線を中に入れて、周辺の市街化整備をやっていこうということであれば、できれば早めに立ち上げた方がいいと思うのです。東矢島がきれいになりましたから、東矢島の区画整理事業が連続してこちらに来れば、あの周辺は大変いい環境になるというふうに私どもは思っております。そのような意味で、ぜひ早急に立ち上げていただきたい。地域にすべてかかっているというふうに思いますので、よろしくご指導いただければと思います。  4ヘクタール以上の土地を持つ市街地の中であります。これは、一回り回って調査もしたわけでありますが、大変私どもが開発するには意味のある所であるというふうに思っております。今、話があったとおり本町の前橋館林線から裁判所跡地に向かって8メートルの道路を抜きます。そのことによって、裁判所跡地の駐車場の機能も高まるわけで、現在では駐車場として認定することができないというような状況でありますが、今度はいよいよ晴れて駐車場としての位置づけができ上がる。  また、職訓校に至るあの公園を挟んでの話でありますが、あの周辺もなかなかいい所でありまして、公園と周辺の細い路地等々も生かせれば非常にいい場所になる。全体を見てもう一度、学校を含めてどうするべきか、一度図面を書いてみてもいいかというふうに思っています。また、地域の皆さん方からどんなふうにしてほしいということがあれば、ぜひせっかくある景観を生かす中で、希望を出してもらうのも一つの手かと思っています。  いずれにしても、あの旧市街地がだんだん人がいなくなってどうするかということから、行政としては市営住宅を建てていこうということで、今度できれば3棟建つわけですけれども、もう一つ、2丁目・3丁目でTMOという国のお金を入れて開発する手法で、今、計画に取り組んでいます。これらの報告書もできましたけれども、この報告書に基づいて2丁目・3丁目をいじっていくというふうに思っていますので、ひとつ期待をしていただければ、これは結構早く日の目を見るのではないかというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。  ごみですけれども、単純計算で大きな袋1袋が処理経費300円かかるわけです。52週あるとごみだけで年間1人3万円はかかるわけです。毎週2回1袋ずつ出すと3万円ぐらいはかかるわけです。これは税金を納めていただいていない、今、滞納が二十何億円あるわけですけれども、その方もごみだけは出しているわけです。ちょっと矛盾なのですけれども、本当はごみは出してほしくないのですけれども、そういうことの積み重なりで、とにかく負担増で年間20億円、非常にべらぼうな数字であります。ですから、20億円が大変なものですから、何とか減らそう、ミックスペーパーに移してもらおうかという考え方があるわけで、ミックスペーパーをやって減ったから、この処理経費が半分かかるか、200円かかるのかわかりませんけれども、100円浮いたからそれをまた地元にというと20億円がいつになっても減らないわけです。だから、20億円が先にありきではなくて、もうちょっと減らす目標、例えば4分の1は減らそう、5億円を減らそうというのなら減らした段階から、今度は成果に対する報酬を出すというシステムがいいと思うのです。現状を容認しておいて、そこから減った分だけはまた地元に還元するということは、できる状況でありませんので、ひとつご了解をいただきたいのです。まず、1回ごみを減らすこと。経費負担をもっと軽減すること。そのことからやはり始めなければならないのではないかというふうに思っております。  あと、前橋市のレジ袋を持ってきてくれましたけれども、太田市認定のごみ袋をレジ袋にしてもらえばいいのではないですか。だから、レジ袋をごみ袋と認定するのではなくて、ごみ袋をレジ袋にしていただければ全く問題がないのです。大きなのと小さいのがありますから、小さい方のものをスーパーに置いていただく努力というのは、私どもがしてもいいと思うのです。それで、ごみ袋をレジ袋に使ってもらうということにすれば、新たなお店から出てくるものが置いておかれるということがないわけです。そんなふうに考えていければと思います。  また、前橋市が本当にいい例ではないのです。前橋市はもう既に有料化をやろうというふうに、今、やっています。うちも幾分考えなければいけないと思いますけれども、前橋市のとおりにやっていくと有料化になってしまう。だから、前橋市はそんないい事例ではないということです。もっといい事例があれば、もうちょっと私どもも研究していきたい。とにかくごみの減量を図らない限り、何らかの対応をしなければならないのは事実であります。20億円が21億円になり、22億円になり、そしてまた途中で炉は必ず壊れますので、量が入れば入るほど壊れが早いわけですから、またそこで多額の改修費とか、あるいは建設費がかかってくる。ごみが増えれば悪循環、もうそれしかない。これからも啓発等々、我々も考えていきます。  十分期待にこたえられるような答弁ではなかったので、大変申しわけないですけれども、ひとつよろしくお願いいたします。      ◎ 休     憩                                      午前11時7分休憩 ○議長(上村信行) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                      午前11時25分再開 ○議長(上村信行) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、21番白石さと子議員。 ◆21番(白石さと子) おはようございます。新生クラブの白石でございます。通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。  市長の政治姿勢について市長にお伺いいたします。去る4月27日に執行されました市長選挙におきまして、めでたくご当選を果たされましたことを心からお喜びを申し上げます。戦わずして勝利をおさめられ、一味違う喜びをかみしめておいでのことかと拝察いたします。2期8年間、前例にこだわることなく、意欲的に種々の改革に取り組んでこられまして、数多くの成功例や、やってだめなら変えればいいと時には軌道修正をすることもありましたが、改革のほとんどが高く評価され、結果、三千二百有余の自治体の中で、市民満足度1位、全国の首長による注目度4位にランクされるほどになりました。このことは、市長はもとより、市民の応援もさることながら、執行者各位の創意工夫、能力開発によることが多大であると評価するものでございます。  全国から視察に訪れる数も年々増加をし、現在では年間100件を超え、今や群馬県の太田市にとどまらず、全国に名をはす太田市、いや、名物市長として講演依頼も殺到していると伺っております。最近では、名声の高まりとともに、行政手腕を高く評価され、苦渋の選択を強いられた場面もおありのようでした。また、権不10年を意識されながらも、5月の臨時会では市政運営にかける熱い思いと力強いごあいさつを拝聴することができました。その中から市政運営に当たり、当面すぐに対応されたいとお考えの2点についてお伺いいたします。  1点目は合併問題についてです。去る5月30日に第7回、6月6日に第8回の任意合併協議会が開催され、桐生市・笠懸町の加入により2市4町の枠組みとなりましたが、これまでの経緯から合併特例法の期限が平成17年3月と迫る中、不安と期待が交錯する一方で、合併をするのか、できるのかと不信感の募る市民も少なくないようです。また、既にスタートしている太田市・新田町・尾島町・藪塚本町の1市3町と新たに加わった桐生市・笠懸町の1市1町では、おのおのに温度差があり、35万人の中核市実現に向け、前途多難なかじ取りが予測されますが、限られた時間の中で、市民に対する周知のこと、8月の法定合併協議会以降の局面をどのように乗り切るお考えかお伺いいたします。  また、民意を反映するとして展開されております住民投票についての基本的な考え方をお伺いいたします。さらに、現行の広域行政の今後のあり方について、どのようにお考えをされておいでかお伺いいたします。消防、東広圏及び1市5町リサイクルプラザとありますけれども、特に消防が心配の種なものですからお伺いしたいと思います。  2点目は、太田外国語教育特区を含む特区構想についてお伺いいたします。地域を限定し、規制を緩和、撤廃する構造改革特区の第1弾、57件が4月21日に認定され、本市からは2件提出のうち、1件外国語教育特区が認定されました。認定はされたものの申請から認可まで最低18カ月を要するとのことや、小学校・中学校・高校の場合、許認可権限が県知事にゆだねられていることから、目途である平成17年7月の開校の件、学校建設の費用の件とあわせて過重負担を感じながらも実現に向け、課題への取り組みをどのようにされるのかお考えをお伺いいたします。  また、もう1件の陸運特区についてですが、平成14年12月議会で同僚議員の質問に対し、引き続き検討をされていくとのことだったと思いますが、群馬県の人口1人当たりの乗用車保有台数、運転免許保有率ともに全国第1位。私たちの住む町は、自動車が生活に欠かすことのできない足となっております。自動車産業が本市の工業製品出荷額1兆4,900億円と北関東第1位を誇るまでに成長した礎となっていることは、ご案内のとおりでございます。昨今、国内外ともに厳しい経済状況にあり、だからこそ市長の行政手腕を発揮していただき、新たな地域の活性化につないでいただけたらと思います。その後の状況と今後の取り組みについてお伺いいたします。  次に、選挙に関する市民意識の高揚について市長にお伺いいたします。4月13日、県議会議員選挙を皮切りに統一地方選挙がスタートいたしました。4月27日には市長・市議会議員、来る7月6日には県知事、その後、衆議院・参議院の選挙と予定されており、選挙管理委員会では投票の棄権防止のため、広報車やポスター等で啓蒙運動を展開しておりますが、依然投票率向上には効果が低いようであります。過日の県議選の投票率は53.98%で、前回を4.62%下回り、市議選では61.97%で前回を7.36%下回る結果でありました。  市議選の例で47投票所の内容を見てみますと、有権者数4,000人を超す箇所が3カ所で、そのうち最大の投票区は第14投票区の4,940人、最小は第15投票区の539人となっており、投票率は第14投票区61.52%、第15投票区80.52%と平均的に小規模ほど投票率が高い傾向となっております。また、第15投票区は市内最高の投票率を示しており、これは公選法第9条の年齢20歳以上の者は選挙権を有するその権利を有効に行使していると言えるのではないでしょうか。有権者数の適正規模を考えますと、4,000を超す3カ所の中には、例えば第14投票区のように約1,200を有する竜内が、平成14年4月に龍舞町竜内区に分区をされたことから、この竜内という所だけで分離が可能と考えられますけれども、お考えをお伺いいたします。  次に、不在者投票についてです。投票率が平成7年3.33%、平成11年7.92%、そして今回8.16%と上昇傾向にあり、平成9年12月の法改正の効果が顕著にあらわれております。そこで、現行1カ所の不在者投票所を複数化にすることを提案したいと思います。場所は市民が使いやすい行政センターなどが最適と思われますが、このことについてもお考えをお伺いいたします。また、昨今の高齢化に伴いまして、高齢者や障害者の対応の一つとして、投票所のバリアフリー化のことですけれども、47投票所の中で、学校施設を利用しているのは16カ所あります。そして、そのほとんどが体育館を使用しております関係で構造上、数段の石段があるためにスロープを必要とする場所もあります。4カ所については、既にスロープ等で対応済みと伺っておりますが、ほかについてはまだ未整備の状況であり、早期対応が必要かと思いますが、お考えをお伺いいたします。  それから、車いすを利用して当庁舎で不在者投票をされた方、この方は筋萎縮症の方であったそうですけれども、その方から床面の材質の関係からか振動が大変体に不快を感じる、そんなことを伺いまして、実際に同僚議員とともに試してみました。なるほど心地よい振動とはほど遠い不快さを痛感いたしました。先ほどもお話がありましたように、少ない経費で大きなサービスがして上げられればというお話がありましたけれども、車いすの台数が十分に設置されてはいるものの、利用者側の立場に立った対応が施されておらず、改めて配慮と工夫一つで利用価値も高まり、効果も増大するものと認識をいたしました。盲人の方に点字ブロックで対応がされておりますのと同様に、不快な振動も敷物一つで解消されるのではないかと思います。前向きな検討をお願いいたします。投票所の分離のこと、それから不在者投票所の複数化のこと、そして投票所のバリアフリー化のことについて、それぞれご所見をお伺いいたします。  次に、景気の低迷における地元零細企業の現状と課題について、総務部長にお伺いいたします。長引く景気の低迷に伴い、民間をはじめ公共事業の発注量は激減しております。そのような中で、これらにかかわる仕事を生活の糧とする人たちにとっては、日々の生活に不安を感じている現状であると思います。そこで太田市でも、特に小規模な下請負を専門とする人たちや、家族や少人数で経営する人たちなどの零細企業にとっては緊迫した状況であります。また、元請業者からの仕事も完成後の支払いが少額にもかかわらず遅れたり、手形によることもあります。これらのことから今後の地元零細企業の事業の確保について総務部長の考えをお伺いいたします。  以上、1回目の質問といたします。 ○議長(上村信行) 竹吉総務部長。 ◎総務部長(竹吉弘) おはようございます。お尋ねの零細企業の事業の確保、この件について答弁を申し上げます。  景気の悪化によります事業量の減少につきましては、建築業や建設業を営む方々にとりまして大変深刻な問題であろうと思います。議員ご質問の比較的小規模な零細企業への対応につきましてでありますが、平成7年度から年末に向けて実施しております景気浮揚対策特別事業、これの見直しと拡大によりまして展開をさせたいというふうに考えております。この特別事業でありますけれども、ふだん公共事業の下請や民間など、比較的小規模な工事や修繕などを請け負う零細企業に対しまして、道路の部分補修や学校設備の修繕など直接発注する方法であります。平成7年度に1億2,000万円、平成8年度に1億4,000万円、平成9年度に9,500万円、平成11年度に7,020万円をそれぞれ12月補正予算で計上し、対策を講じてまいりました。また、平成14年度におきましても、若干でありますが事業の発注をしております。今後につきましてもこのような事業を年末に限らず、必要に応じまして財源と状況を見極めながら取り組んでまいりたいというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 ○議長(上村信行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 合併について先ほど少し触れましたけれども、財政的な側面だけではなくて、一括法は通っているわけで、地方分権の進み方もこれから非常に大きくなる。私どもに権限をゆだねられる点も大変増えてくるというようなことから、やはり受け皿としての規模というのは、必要ではないかということであります。特に山間地であるならばまだしも、こういった平坦地においてはまあまあの規模、許される規模というのがあろうかと思うのです。ただむやみやたらに大きくなることにそんなに賛成はしませんが、30万人規模というのは、極めて自然な規模でありまして、地域の皆さん方の協力さえあれば、別にコミュニティーを破壊するものでもなく、今、生活している状態を悪化させることでもなく、むしろ改善点が非常に多くて、非常に有効、効果的な行政改革であると私どもは思っております。今の国の流れ、分権をしていくという流れ、あとは私どもの意思の問題ということで、ぜひこの合併は進めていきたいというふうに思っています。
     ただ、2市4町という枠組みというのは、新たにできた枠組みでありまして、私自身も全幅の安心感というのですか、もうこれで決まりというような気持ちはありません。過日、大間々町が任意合併協議会ができてすぐに、何か笠懸町・藪塚本町に呼びかけたという、ちょっと私には考えられないようなことをされる町もありますし、それにまた揺らぐ町も仮にあるとすれば、やはり予断は許さない。そのまま行くかどうかも非常に不安だというふうに思っております。ただ、30万都市をつくることが、やはり平坦部においては好ましいということを、機会があれば各町に私も出向いて、ぜひ希望があれば住民の方でも議員の方でも話をしてみたい、そんなふうに思っております。先ほどお話のあった温度差というのは、本当に強く感じておりますけれども、何とか理解をしてほしいというふうに思っています。実を言いますと太田市の姿勢があまりにも寛容過ぎるということも確かにあるような気がします。30万都市というのを最初から言ってきましたので、自分たちでどこの町はうちは合併しないとか、そういう言い方は全くしていませんので、それもよくないのかわかりません。でも、やはりここまで来たわけですから、力を合わせて30万都市をつくるために、これからも力を尽くしていきたいというふうに思っています。  住民投票は、議会が困って決断が出せない、行政も決断が出せないときに住民に問うべきものだと思います。議会制民主主義の中で、住民投票によって物ごとをすべて決着していくというやり方は、私はいかがなものかというふうに思います。議会と執行者でやはり十分その意見交換をして、あるいは議会は議会の中で十分に協議をして、そして結論を出して我が町の姿勢にしていくというのが正しいわけで、途中でほうり投げて住民に姿勢を問うというようなことはいかがなものかというふうに思います。ですから、私自身は議会を重要視していくということに、今までどおり変わりはありません。  広域行政でありますけれども、東毛広域市町村圏振興整備組合とか、消防組合とか、あるいは、今、やっています広域清掃組合という一部事務組合があります。これは、今までの自治体が小さいがゆえに単独で仕事ができない。これは広域でやった方が効率のよい事業ができる、あるいは市民サービスの質的にも量的にも拡大することができるというようなことから、考え出されたシステムだというふうに思います。仮に30万都市がここで新たに発生したときに、この広域圏をどうやって維持するかということは一つのテーマではないでしょうか。今までは規模が小さいがゆえに拡大した方が効率的、あるいはまたサービスも行き届くというようなことから考えますと30万都市になれば、それはそれでもう既にほとんど達成しているわけでありまして、私たちは納税者をやはり大事にするというような意味から、果たしてどういうシステムがいいのか、やはり十分にもう一度研究し直す必要があるのではないかというふうに思っております。  現在、市長会等々でも、今、話がよく出るのですが、広域をやっているために核となる市が財政的な持ち出しが非常に多いということが、最近の群馬県内の市長会では結構話題になります。それで、税負担をするときに、例えば、大泉町・邑楽町・千代田町・藪塚本町、あるいは新田町、周辺の町のために、太田市の市民税とか固定資産税を使っていいものかどうかという、そういう議論であります。私は財政的にまだまだゆとりがあって、周辺と一緒にやることによって自分たちの住民がよりいい生活環境とか、あるいは人間と人間の関係とかをつくり出せるものであるならば、私は一定額はしようがないと思っていますが、今度新たな枠組みが構築されたときに、ほかの町でそのことを許すかどうかというようなことにも当然なるわけです。ただ、サポートはしなければいけないと思うのです。お互いの協力関係はもちろん結ばなければいけない。必要なところにはやっぱりサポートする。ただ、サポートしたものに対する対価は、私どもはやはり支払っていただく。これは、太田市の高瀬町の人たちが足利市の山辺小・中学校に通っている。そこにかかる経費については、太田市が負担を現実にしているわけでありまして、あのシステムが今後はあらゆる面で登場するのではないかというふうに私は思っています。こういったシステムを登場させないと太田市が足利市に負担をしている額は何だというようなことになるので、そんなふうに近隣とはなるのではないかということであります。  特区でありますけれども、先ほどジュネスが演奏をやってくれました。6年前の演奏と今の演奏では全く違う人間がやっているように感じます。組織としては同じですけれども、中で演奏している人はみんな6年前と違う人が演奏しているわけです。でも、これが教育の効果だと思うのです。ジュネスに対して職員を置いておくのがもったいないという議論があるとすれば、私は間違いだと思うのです。今度の特区の問題についても太田市の中に英語で授業をする学校をつくる。そのことによって、今度は太田市全体の英語力向上のために、そのシステムが使われてくる。これが私は波及効果だと思うのです。だから、今度できる学校が、太田市にできる意義というのは、太田市にできた学校が、そこで授業を教えるシステムを、さらに市内の小・中学校に展開することができるということです。今のジュネスが芸術学校のちょうどその頂点にあるものです。芸術学校には260名の子供たちがおりますけれども、ここに集まったのは60名であります。だから、必ずそのレベルが上がることによって、周辺のレベルを上げていくという、そういう作用がある。だから、この英語教育特区でありますけれども、そういった意味で成功させていきたい、そんなふうに思っています。  現在の日本の英語のレベルは、世界中で北朝鮮の次というのが新聞報道でありました。北朝鮮の次ということは、世界で最下位ということです。北朝鮮はクローズされている所でありますので、もう最下位である。やはりこれは脱皮しなければいけないということであります。ぜひ、この特区については積極的に進めていきたい。許認可権については県にありますけれども、今、県と協議中でありまして、太田市の方に許認可権を移す。これも特区でありますので、今後とも県の方にお願いをして協議しながら法人格を得られるように努力していきたい、そう思います。  陸運特区でございますけれども、これは国との調整の中でしばらく見送るというようなことを決断して伝えてありますので、今、ここですぐに次の特区構想を出すというような気持ちは今のところありません。  次に、投票の問題ですけれども、確かに投票区の分区は必要な感じがします。今、調べてもらったのですけれども、有権者が4,000人を超える投票区域は九合小学校と休泊小学校と宝泉中学校、この3つの学校に投票する人たちが4,000人を超えている。しかも範囲も、今、ご指摘がありましたように広いということであります。やはりこれだけの広さの中で投票率を上げるというのは、意識を持っていれば当然場所によって投票率が落ちるなんてことはあり得ないのですけれども、やはり何かおっくうとか、そんな感じを持つと思うのです。ですから、この投票区数については、経費等々も関連しますけれども、ぜひ考えていきたい、そういうふうに思っています。いつから、そういうことができるか、これから検討していきますが、方向としたらやはり分区というのは必要だというふうに思います。  不在者投票については、実は選挙人名簿が一番課題でありまして、選挙人名簿の1カ所管理をやっていますから、これを不在者投票のために分散化して地域で仮に分けてしまうと、またそれも不自由を来たすのです。市役所に来たときについでに寄るということができなくなってしまうわけでありまして、投票行為と同じようなことになってしまう。だから、選挙人名簿のネットワーク化といいますか、これが分散、分割して、相互チェックが即時にできる体制ができれば可能だというふうに思います。ただ、こちらに行った瞬間スピードを出して次の投票所に行くとまだ向こうは消していませんから、またそこでも投票できるということになるわけで、3カ所に置くと仮に3カ所を5分ぐらいで回ってしまうと3カ所で投票ができてしまう。どれが本当か結果的にはわからなくなって、後から不正投票なんてことが起こるので、これができれば可能であるということです。もっといいのは、家にいてパソコンで投票できるようになれば、こんないいことはないと思うのですけれども、これもやはり投票の確認とネットワークなんていうことが、うまくいくか、いかないかということにかかってくるのではないでしょうか。これも研究課題だというふうに思っております。  バリアフリー化、これは必要なことで、その地域に何人ぐらいの方がいらっしゃるかどうかわかりませんが、全くいない所にする必要はないわけですけれども、いろいろな方々がおりますし、いろいろなタイプの障害者がいますので、バリアフリーについては研究していきたい。スロープとか、あるいはつかまるところとか、これもどの程度のお金が準備にかかるかわかりませんけれども、検討できるところはぜひ検討していきたい、そんなふうに思っております。いずれにしても投票率を上げていただいて、自分の意思を出す。1人ぐらいという気持ちの人が結構多いと思うのですけれども、その1人が世の中を変えたりするわけでありますので、私どもも受け入れやすいような準備をして、そして投票所に足を向けていただけるようにお願いしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(上村信行) 21番白石さと子議員。 ◆21番(白石さと子) 市長の政治姿勢について、再度市長にお伺いいたします。  合併問題についてでありますけれども、任意合併協議会はスケジュールどおり順調に進んでおりますが、日一日と不安と期待が入り混じり複雑な心境です。長年築き上げてきた関係やパーソントリップの調査結果を踏まえると後ろ髪引かれるような思いがいたしますけれども、しかしながら、先ほどもお話がありましたように、中核市の実現を目指すことは、究極の行政改革として必要なことであり、一自治体で取り組むことが不可能な大事業が実現可能になることも、大いに期待できると確信しております。過日、東毛地区の女性議員で桐生市の市長を表敬訪問した際に、実現が急務と話題になった小児医療センター設置の件もその一例ではないかと感じております。中核市の実現に対しては、さまざまな期待感がおありのことと思いますけれども、市長は合併後すぐにどんなことで取り組みをされたいというふうに考えていらっしゃるか、お伺いいたします。先ほど大間々町の件の質問もちょっとさせていただこうかと思いましたが、とりあえずご答弁いただきましたので、安心して30万都市ができるような、そんな体制で行くのだというふうに感じました。  それから、広域行政の件ですけれども、先ほどお話を少し触れていただきましたけれども、再度確認をしたいと思います。と申しますのは、住民の生命と財産を守る消防の役割が、合併によりこれまでの関係が崩壊することはあってはならないと考えます。そうではないというお返事をいただきましたけれども、私の住む休泊地区の一部においては有事の際、消防の出動が昨年1年間で火災と災害が11件、救急が176件、古戸・南矢島町及び高林町の一部においては、火災・災害が23件、救急160件といずれも大泉消防署、大泉北分署にそれぞれお世話になっておりますが、反対に太田市内から大泉町への出動件数が、火災・災害が13件、救急が13件という数字が出ております。このように広域の関係は切っても切れない、そんな関係にあると思います。ただ単に休泊と沢野をちょっと調べてみたわけですけれども、両地区にとっては太田消防署から遠隔の地となるため1分1秒を争う救急の対応が問題として出てくるのではないかと不安が募ります。先ほどお話がされておりましたけれども、心配無用策、不安解消策を講じていただいてから、広域行政の見直しに取り組んでいただきたいということを強く要望したいと思います。  また、市町村は、今、明治・昭和に続く平成の大合併という3回目の再編に直面しております。都道府県でも2010年に向け、北東北3県が合併を推進しております。その5年ないし10年後には道州制に移行との論議がされております。遠くない将来には、道州制を協議する時代の到来があるかもしれません。後世に誇れるまちづくりの実現を目指して合併に取り組むべきというふうに強く望んでおります。  次に、太田外国語教育特区についてでありますが、開校に向け着々と準備が進められており、何よりです。心配されました許認可の問題もどうにか解決を見るというお話でありますので、一安心でございます。実は、私はこの学校にはある種の期待を抱いておりました。と申しますのは、1年に入学して12年で卒業までの間に、英語はもちろんのこと、選択科目として数学・国語が習得できる機会を設け、そしてより国際人としてふさわしい人材育成ができるシステム化が図れればと考えておりました。外国語から英語と名称が変更した時点で望みが薄くなりましたので、その辺については自分自身少々寂しい思いをしておりますけれども、構造改革特区は全国から注目を集めている特区であります。活性化を図るための社会実験であるとは申せ、ぜひ成功を期待する一人であります。あわせて経済効果も期待できる陸運特区も実現化に向けというのは、難しいでしょうけれども、引き続きの取り組みをお願いしたい、そんなふうに思っております。  それから、新たな特区の構想の取り組みについては、お考えでないようなお話でしたけれども、私がこの特区についていろいろな資料を取り寄せてみましたら、平成14年8月30日、第1次提案募集の締め切りが426件、平成15年1月15日、第2次提案募集の締め切りが651件と全国からこの構想が申請をされております。分野も農村活性化、福祉、新エネルギー、リサイクル、教育等と広範囲にわたる内容でした。6月30日締め切りの第3次提案募集、そしてその後にも11月になるのでしょうか、第4次提案募集が予定されております。太田市として申請する特区構想の提案を市民が主役の町にふさわしい市民から公募してみてはいかがでしょうか。自分たちの町でなければできないことを市民と一緒になって情報の共有化でしょうか、考えてみる必要があると思います。まさに市民参加のまちづくり、この言葉に尽きると思いますが、ご所見をお伺いいたします。  次に、選挙に関する市民意識の高揚について再度市長にお伺いいたします。平成9年の法改正に伴い、不在者投票の伸びが見られる反面、2時間延長時の投票率は減少傾向にあり、1回目の質問で提案した条件が整うことによって、なおさら時間の延長は不要と考えますがいかがでしょうか。現行では開票作業が開始される時間、開票立会人が拘束される時間、そして当落が判明する時間、判明後のセレモニーに要する時間等、時間帯を考えますと、健康を損なうような時間帯になることから、2時間の延長は不要ではないかと考えますがいかがでしょうか。公選法第40条には投票所の開閉時間は午前7時から午後8時に閉じるとあり、2時間以内の範囲内において繰り上げもしくは繰り下げできるとありますが、各所での投票時間変更の状況は平成10年の参議院選から実施をし、過日の市議選では県内28市町村97投票所が時間を変更いたしました。他市町村で実施済みのことであり、本市での取り組みも可能と考えられますが、ご所見をお伺いいたします。このように、投票に関する諸条件の整備をすることで、また市民参加、意識の高揚、結果として投票率向上につながるものと期待がされるものでございます。時間の変更についてご所見をお伺いいたします。  次に、景気の低迷における地元零細企業の現状と課題について、再度総務部長にお伺いいたします。通常このような零細企業は元請や親会社の仕事に頼っているため、元請業者も仕事の減少やコストの削減などにより、零細企業への締めつけは非常に厳しいものがあります。このしわ寄せをなくすためにも零細企業への直接発注をされてはと考えますが、いかがでしょうか。また、現在さまざまな公共施設の維持管理状況を見ますと、壊れてしまってから、あるいは調子が悪くなってから直すといった発生主義であり、対応にも時間がかかるため、その間利用者に不便をかけている状況であります。これらの体制を改善するためにも、日常の生活の中で小さいところに目が届き、小回りのきく地元零細企業の力を生かした定期的な保守点検を行う体制を整えることが必要かと思います。これにより危険箇所が事前に確認でき、安全の確保にもつながり、早期の修理をすることで耐久性の向上や修理コストの削減など大きな効果が期待できると思われます。しかし、これらの維持管理を市から請け負う場合には、登録制度が必要となり、零細企業にとっては、この手続が複雑で面倒なことから申請に至らないのが現状であります。このように直接市民の生活に影響を与える施設の維持管理の体制と零細企業の受注機会の拡大を目的とした適切な登録制度についてお考えをお伺いいたします。  以上、2回目の質問を終わります。 ○議長(上村信行) 竹吉総務部長。 ◎総務部長(竹吉弘) 2回目のご質問に答弁をいたします。  公共事業の件でございますが、これはご存じのとおり、最適な取引の相手を把握する意味合いでも、業者の登録制度を設け審査を行っておるところでございます。既に実施をいたしました景気浮揚対策特別事業、これにおきましては一過性ということもありまして、この登録の枠を取り外して実施をいたしました。しかしながら、年間を通しての維持あるいは管理が対象となりますと必要最小限の審査を行い、適正な業者の登録、あるいは管理を行う必要があると考えます。申請手続につきましては、少額の取引を条件といたしまして、手続を簡素化することは可能かと思われます。  また、議員ご質問のとおり、地元零細企業の管理体制を整えておくことによりまして、危険性の事前察知、あるいは修繕の予測が可能となります。あわせて大がかりな修繕の未然防止や耐用年数の延長など、コスト削減にも大きな役割を果たして、市民サービスのスピード化と地元企業の活性化が図れることから、今後の地元零細企業の健全な発展に努めてまいりたいというふうに考えております。どうぞよろしくお願いをいたします。 ○議長(上村信行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 合併につきましては、先ほどお話がありましたような小児救急とか、惨事救急、とにかく一晩中対応していただける先生を病院内で待っていただいて、そこに万が一のときは市民を運び込む、あるいいは広域事業といいますか、新しい市ができて30万あるいは35万のまちができれば、そこに対して私どもがお願いをするというようなシステムは非常につくりやすい。現在の財政状況の中で、小児救急をやろうと言っても、例えば太田市でもできない。尾島町でも多分無理でしょう。新田町でも藪塚本町でも大泉町でも多分だめでしょう。でも、合併することによって、そういった機能が動いてくる。救急の場合いつでも対応してやれる。現在でも太田市内の私立の病院に救急の患者をお願いしておりますけれども、これにかかる経費等々については、太田市で補助金、これは大したお金ではありませんけれども、一応は各病院にお金は支払ってお願いをしている。周辺の町から病院に行っても何にもお金を払わないでやっている。払わないでやっている方が賢いのかもしれませんけれども、なかなかそうは行かなくなってくるのではないか。  もう一つ、合併によって交通アクセスは非常によくなると私は思うのです。仮に太田市・桐生市ということを考えても、あるいは太田市・尾島町・新田町等々を考えてもアクセスは非常に大事なものであります。今の救急とか、いろいろな問題で、交通アクセスは非常に大事でありますし、これらも合併によって急速に進展する。非常に短時間で、距離はあっても時間的な距離は非常に短くなるというような政策はとれるのではないかというふうに思っています。合併で、ただ箱物をつくるというだけでは、本当に意味がない。むしろ我々の生活、そこに住んでいる人たちの生活にとって、果たしてどういうのがいいのかというのが最も大事にしなければならない問題でしょう。  合併反対というような人たちもいますけれども、反対の人たちはただ自分たちの町を守るとか、名前を残すとかだけで、市民の生活そのものについては、ほとんど言及していません。では、救急をさらに改善するとしたらどうしますか。答えはありません。あるいは、もっと我々の行動半径を広げるためにはどうしたらいいのですか。答えはありません。私は、今の制度の中で平成17年3月の合併をやはり非常に大きな区切りとして、総体的な市民に対して、果たしてどうかというような議論を含めて市民に理解を深めていただく。そうすれば、反対をする理由が本当に感情的なものが少し残るだけというふうになってしまうのではないかというふうに思っております。  消防ですけれども、八重笠の方が不安だということですけれども、太田市の消防体制は全く心配なくやれます。むしろ太田市よりもほかの町の方が不便、あるいは心配があるのではないでしょうか。やはり自力で消防関連をやらなければいけないという、それは実は大変なことであります。本部をつくるのも大変、あるいはほかの町にお願いしますというのも大変。恐らく自立をするということは、こんなに大変ということだと思います。今、九合分署の動かし方もあるのですけれども、できるだけ休泊に寄るように、もう一度再考したい。議員の本当に心配そうな顔を見ていたら、それはやらなければいけないかと、これはジョークでありますけれども、もう少し東側に寄りたいというふうには思っています。十分に検討させて、不安のないようにしたいというふうに思っています。  市民公募による特区の募集の提案がありましたけれども、現在もNPOの団体が特区申請をしているところがたくさんあります。例えば、今、耳の聞こえない方々の教育の主力は口でやっているようです。でも、この間たまたま市民満足度学会でお会いした方は、手話を第二の言語として使わせる学校をつくりたいということを言っていました。これはNPOの団体です。国はなぜ手話を言語として認めてくれないのか。だから、私たちはそうではなくて、唇の動きだけではなくて、手話を第二言語として使える子供たちにしたい、そういうようなことを非常に強く言っている方がおりました。このように市民の皆様方や団体があれば、その人たちがどんな形にするかを提案してくれて、それを行政が適切であると思えばバックアップするというシステムがいいような気がするのです。特区は公募してやるものではなくて、むしろ市民の自発的な発意によって、私は構成されて、法律が具合が悪ければ法律を直していくというような進み方がいいのではないかというふうに思います。  時間延長ですけれども、選挙管理委員会というのがあります。選挙管理委員会に判断をゆだねるわけですけれども、私個人の意見とすれば、人間をロボットと同じように扱わないでくれ。国は時間延長が行われればロボットで生産をするのと同じように投票率が上がると思っている。それで、決めたというふうに思うのです。でも、人間は人間でロボットではない。だから、時間を延長して、明日の朝までやっていれば増えるかというとそんなものではない。それはやはり選挙に行きたいという気持ちを持たせるような、そういう今の政治に対する関心の度合いを深めていくとか、やはり要因は別にあるのではないかというふうに思います。ですから、時間延長等々によって解決するというのは、それほどのことではない。ぜひ議員全体で提案をして太田市の選挙管理委員会の方に働きかけて、私も個人的には賛成でありますので、変えることをためらわない方が、もういいのではないかというふうに思います。賛成です。 ○議長(上村信行) 21番白石さと子議員。 ◆21番(白石さと子) 3回目の質問に入ります。  いろいろとご答弁をいただき、心強いと申しますか、賛成という言葉までちょうだいいたしまして、ありがとうございました。それでは、これは市長にお伺いいたします。景気低迷における地元零細企業の現状と課題について、これらの零細企業は弱者ながら太田市の基盤を支える役割を担っております。最後に、今後の零細企業の事業の見通しと公共事業の定期管理についてご所見をお伺いしまして質問を終わらせていただきます。 ○議長(上村信行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 建設関連そのものも非常に景気が悪い。特に零細企業は非常な苦しみの中にいる。よく理解をしております。何年前でしたか、実は1億円を超える額を12月に出したこともあるのですが、これからも50万円程度までの工事等につきましては、別に市の指定業者とか、入札を申し込んでいる業者とか、そんなことにかかわらず私どもは仕事を出していきたい。私はこの間も自分の内部をぼやくわけではありませんけれども、新井団地というのがありまして、これを改修するのですけれども、トータルすると金額を忘れましたけれども、何百万円になるのです。庭とかタイルとか舗装とか、これを改修するのですけれども、私と担当がちょっと意見が違っていまして、私の気持ちが相手にわからなくて、全体で一括発注をしてしまったのです。ああいうことをやらないで、むしろ手すりの部分とかタイルの部分とかアスファルトの部分とか、みんな分けると、今、おっしゃられる零細企業の方々の手に渡るのです。構築物一つとして何かを出すときには、なかなか難しいですけれども、改修とか修理とか、そういったたぐいのものは可能な限り見つけて、そういうところに、今、おっしゃるような形で出していければというふうに思います。  これからシステムとしてどうするか。また、担当で決めるというふうに思いますけれども、これについては見積もり合わせ、随意契約で行う。あえて入札をやらなくても相場というのがありますので、また手続等についても簡素化する、そんなふうにしていきたいと思っています。大変いい意見でありますので、今後私どもがやっているものをどうやってシステムにして年間通じて発注できるようになるか、これをぜひ進めていきたい、そう思っています。      ◎ 休     憩                                      午後0時14分休憩 ○議長(上村信行) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                      午後1時15分再開 ○議長(上村信行) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、27番天笠巻司議員。 ◆27番(天笠巻司) このたび改選によりまして、清水太田市長、上村議長、斉藤副議長、就任おめでとうございます。ご健勝にてご活躍、心よりご期待申し上げます。  それでは、早速質問に入らさせていただきます。公有地の取得及び活用について土地開発部長にお伺いします。全国的に景気低迷の中で、各自治体とも財政逼迫の折から支出の抑制のために、事業の見直しや縮小など公共事業の削減が余儀なくされていますが、特に箱物施設の建設には注意が払われております。こうした状況の中で、本市では幸いに住宅団地の造成と道路建設や大型の商業施設の誘致を図り、開発が行われております。こうした用地の多くは、土地改良された優良農地が供用されて、住民に必要な利便施設となっているのはご承知のとおりであります。これからの日本を考えますと、少子・高齢化社会の到来で人口が減少傾向にあることや、食料の確保や自給率向上のためには、これ以上の農地の転用はできるだけ避けていかなくてはなりません。しかしながら、実際には住民要望や自治体の規模拡大や発展のためには、必要な施設をつくっていかなくてはならないわけであります。  以前であれば、公共用地取得は大変困難な事業でありましたが、バブル崩壊後の今では土地価格の下落はもとより、農家では後継者不足のために就業者の高齢化が進み、農地を手放したい人が多くなっているのが現状であります。土地利用についても、市街化区域と調整区域の線引きにより利用目的に沿った利用や評価が行われてきています。既に取得され公共用地も工業団地・流通団地・住宅団地などに利用されておりますが、まだ未利用の公共団地などもかなり見受けられます。造成目的に沿った利用をしなくてはなりませんが、今の社会経済状態ではすぐにというわけにはいかないと思います。民間企業誘致ということであれば相手があることであり、時期の設定は困難でありますが、都市基盤整備、産業基盤づくりのための公共事業であれば、景気対策や公共投資の立場から計画的に実施できるものと思います。今後は大型の開発は必要なくなり、教育・福祉・医療・文化施設などの中規模ないし小規模な用地取得が考えられますが、そこで公共用地の取得の現状と見通しについてお伺いいたします。  次に、北部幹線道路網の整備と金山東西線の新設について都市づくり部長にお伺いいたします。本市北部は農業地帯で人口密度も低く、山地を控えているために都市計画道路等もなく、開発により徐々に人口は増え、北関東自動車道の事業も進んでいますが、今後は桐生市や笠懸町との合併話もあり、広域的な規模や見地から道路網の見直しや新設を考えていかなくてはならないと思います。本市はほぼ中央に金山が位置するために南北の幹線はよく整備されていますが、東西線に当たるのは北から足利伊勢崎線・前橋館林線・東毛広域幹線と、それに国道354号線と4路線であります。ご存じのように道路は人・物の物流移動だけでなく、施工区域の開発や活性化などの地域の盛衰に大きな影響をもたらすものであります。このようなことから地域住民にとっては大きな関心事であり、生活の利便性に直結するからであります。道路は都市と都市や地域と地域を結ぶ重要な生命線であることから、計画的にまた均等に利用できるように整備していかなければならないと思います。遠隔地等を結ぶ道は将来を展望した中で、相手方との協議の上で計画、建設していくことが必要であります。  また、身近な生活道路にしても宅地化が進み、交通量の増加に伴い、道路の拡幅や迂回路の設定などの対策が必要であります。ぐんまこどもの国のように大型のレクリエーション施設であっても、周りが山で取りつけ道路が1本しかなく、袋小路になっているところもあり、地域住民の生活道路へも迂回せざるを得ない状況もあります。現在は効率や早さ、時間差、時間短縮なども重要な要素となっているので、道路の拡幅や施設の改良なども必要であります。そこで、本市北部の道路計画についてお伺いいたします。 ○議長(上村信行) 桑子土地開発部長。 ◎土地開発部長(桑子秀夫) ご答弁申し上げます。  土地開発公社の主たる業務につきましては、太田市等の依頼に基づく公共用地の先行取得と住宅用地等の土地造成事業がございます。このうち用地取得事業の状況について平成14年度決算から申し上げますと、東毛幹線整備事業用地・太田西部幹線用地・九合地区行政センター及びふれあい広場用地等、全体で13事業、約3万8,000平方メートルの用地を取得しております。土地造成事業といたしましては、ご承知のとおりPal Town城西の杜事業を進めておりますが、既に第1期、第2期を分譲し、おかげさまで好調に推移しているところでございます。なお、城西の杜事業の全体計画は880区画を平成17年度までに造成、分譲していこうというものでございます。また、北部大規模開発事業につきましては、城西の杜事業終了後に事業化を予定しております。現在は、北関東自動車道建設用地へ盛り土材として提供しているところでございます。  次に、平成15年度の用地取得の見通しですが、事業所管課より道路事業用地等10事業、約9万4,000平方メートルの取得依頼があるものと理解しておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 木村都市づくり部長。 ◎都市づくり部長(木村一忠) 天笠議員の北部の道路計画についてご答弁申し上げます。  金山の西方で県道前橋館林線より北側の地域には、市及び県の事業として複数の幹線道路計画がございます。まず、市の事業といたしましては、寺井町の南部を横断する都市計画道路太田藪塚線との交差点を起点といたしまして、途中、脇屋町地内の市道鳥山脇屋1号幹線と接続し、新田町大字小金井地内の県道前橋館林線と交差する太田西部幹線の整備計画がございます。この道路はさらに南に延伸いたしまして、下田島町地内で都市計画道路の東毛幹線と接続する計画でございます。既に市道鳥山脇屋1号幹線の接続部から県道前橋館林線との交差部までが開通いたしております。さらに、寺井町地内の都市計画道路太田藪塚線との交差部を起点とし、途中、鳥山上町で県道太田大間々線と交差し、成塚町地内で県道足利伊勢崎線と交わる太田北部幹線の整備計画がございます。また、全線が開通した道路といたしましては、市道鳥山脇屋1号線がございます。この道路は鳥山中町地内の都市計画道路太田藪塚線との交差部を起点といたしまして、新野脇屋住宅団地の中央部を横断して、脇屋町地内の都市計画道路太田西部幹線との交差部が終点となっております。平成7年度に着手いたしまして、平成14年度に全線が完成しております。  次に、県の事業といたしまして県道足利伊勢崎線を成塚町地内から只上町地内の国道50号線に交差するまでの間、太田北部幹線として整備する計画がございます。また、西本町地内前橋館林線との交差部を起点といたしまして、寺井町地内の県道足利伊勢崎線と交差し、新田町大字小金井を終点とする都市計画道路太田藪塚線は、平成7年度に事業着手いたしまして、西本町地内の県道前橋館林線から鳥山中町地内の市道鳥山脇屋1号幹線までの間が平成14年度、本年4月16日に暫定開通をいたしておるところであります。  以上が、北部地域における幹線道路整備の計画と現況でありますが、この地域に計画されております他の事業の進捗と歩調を合わせまして、今後も関係機関や関係各課と協議を行うとともに、連携を密にいたしまして整備を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 27番天笠巻司議員。 ◆27番(天笠巻司) 公有地の取得及び活用について土地開発部長に再度お伺いいたします。  用地開発は市の均衡ある発展と周辺環境に調和したものでなければなりません。地域住民の意向や利用目的に沿った開発が望まれます。本市は工業都市として工業基盤整備を進めてきており、近年の工業団地造成では太田リサーチパークや沖野上田島工業団地・新田東部工業団地などが造成されておりますが、いまだ未利用の用地が多く残っています。こうした用地の転用は規制があるために難しいと思います。また、公共施設だけで埋め切れるものではありません。こうした用地の多くは塩漬けされた公共用地として自治体の大きな負の財産となっております。本市の場合は、地域や民間に貸与して一部有効利用されていますが、多くは造成されたまま棚ざらしの状態であります。  また、民間用地で利用できないで放置されたままの用地があります。鶴生田町にある砕石場跡地では、かなり前に産業廃棄物の処分場として一時使用されましたが、法令違反として撤去され、その後、何も使用されずに放置されたままであり、夏は雑草が生い茂り、冬は枯草に野火など火災の不安がつきまとっていて、所有者はもてあまし、周囲の人は管理してもらうことを願っております。こうした用地を公共用地として利用してみてはいかがかと思います。第五次太田市総合計画で予定されておりますリサイクルプラザなどの施設や関連する集積場、ストックヤードや、または福祉や研修施設には最適地であると思います。利用していただければ地域の活性化や土地の有効利用が図れます。そこで、取得後活用されていない公共用地の利用促進についてどのようにお考えかお伺いいたします。  次に、北部幹線道路網の整備と金山東西線の新設について再度都市づくり部長にお伺いいたします。本市北西に北関東自動車道のアクセスとして計画された道路が、本年4月16日に一部開通しました。これは県の財政事情が悪化したために建設が進まないため、本市の新野脇屋住宅団地に取りつけ道路として完成を見たものでありますが、この先はいつごろになるのか見通しも立たず不安であります。道路建設の障害となるのは地権者の同意が得られないことや、当局の財政が芳しくなく予算がつかないかのいずれかでありますが、今は後者の方が多いかと思います。こうした道路は広い所から急に狭くなり、ドライバー泣かせの箇所になるわけであり、運輸関係はもちろんのこと、特に緊急車両は通行しにくくなり困っているのが実情であります。  平成20年に全国緑化祭が北部運動公園に誘致予定とのことですが、こうした大きなイベントでは全国から多くの来客が見込まれ、北関東自動車道の開通と相まって周辺道路の混雑が予想されます。こうした場合への対応と今後の交通体系の円滑化を図る上からも、北関東自動車道の側道を生かしながら新線の計画が必要であり、交通量を分散させるために東西に抜ける道路が必要であります。そこで、以前から言われておりましたが、金山の東と西を結ぶ道路ができることで、両側に居住する人々にとっては、かなり便利になります。ちなみに足利市の東山トンネルは助戸大橋町と助戸東山町を結ぶトンネルで、昭和45年度に完成をし、既に35年経過をしておりますが、全長214.9メートルで534メートルの取りつけ道路つきで費用は1億5,480万円であり、都市計画道路として事業自体は足利市で行いました。ぐんまこどもの国への取り付け道路が1本しかありませんが、北からの進入ができるようになれば、利用はさらに高まり、長手地区にとってはゴールデンウィーク時の交通渋滞も幾分解消されるものと思います。金山の南面は市街地に接しており大光院に象徴される観光名所であり、東西には福祉施設や病院などがあり、北面はキャンプ場や農村地帯となっていて、市民が自然と触れ合う場所となっており、大切な自然の宝庫でありますが、道路をつけることにより、さらに多くの市民が接することができます。自然を守るためにはトンネルをつくっていくことにより、生活の利便性向上と観光名所にもなり得ると思います。そこで、北関東自動車道に関連する道路整備についてどのようにお考えがお伺いします。 ○議長(上村信行) 桑子土地開発部長。 ◎土地開発部長(桑子秀夫) 2回目のご質問に対してご答弁申し上げます。  土地開発公社が取得し、現在まで利用されていない土地の状況についてご説明申し上げますと、牛沢福沢線道路用地、小舞木寄木戸線道路用地代替地につきましては、周辺住民に駐車場や家庭菜園用地として賃貸するなどして有効活用を図っておるところでございます。また、竜内土地区画整理地内保留地、内ヶ島上小泉道路用地代替地等は早期に処分できるように鋭意努力、検討してまいりたいと考えております。また、依頼に基づきまして取得した土地につきましては、太田市と協議を進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 木村都市づくり部長。 ◎都市づくり部長(木村一忠) 天笠議員の再度の質問にお答え申し上げたいと思います。  北関東自動車道の本線につきましては、ご案内のように西長岡の東武線踏切の所で工事の進捗が図られているように着実に運ばれております。平成19年を目途として事業が進められているように聞いております。道路公団に一生懸命頑張っていただいております。それに関するところの関連の道路整備でございますが、県事業で整備を行う都市計画道路太田藪塚線は、県道太田大間々線のバイパスとしての役割を担うとともに北関東自動車道藪塚インターチェンジへの連絡道路としても位置づけられております。既にご案内のように一部開通しておるところであります。  先ほど北部地域の道路整備計画の中でご答弁申し上げたとおりでございますが、同じく県事業といたしまして、太田北部幹線は全線のうち本線と並行する成塚町地内から県道太田桐生線へ向かった1.8キロメートルの間を側道として整備を行います。また、本線と交差する交通量の多い市道につきましては、道路公団との協議により交差部の本線に橋梁等が整備されることになっておりますので、人や車両の通過が確保されます。さらに機能性を高めるため通過部を側道で結ぶ計画となっております。地域住民にとって生活に密着した道路は安全性や利便性が強く求められておりますので、本線整備と整合性を図りつつ計画を進めてまいりたいと思っております。北関東自動車道の整備とそれぞれに関連する地域の道路整備は、平成20年度に本市で開催を計画しております全国都市緑化フェアや、北部運動公園の整備に大いにかかわりを持っておりますので、これらの事業の進捗状況を正確に把握いたしまして、より高い投資効果が期待できるよう関係機関や関係課と十分協議をして進めてまいりたいと思いますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 27番天笠巻司議員。 ◆27番(天笠巻司) 公有地の取得及び活用について市長にお伺いいたします。  公共用地には、直接住民サービスに直結する公共施設のための用地と、都市基盤・産業基盤のための用地があるかと思いますが、今後は大規模な団地造成でなく住民が要望する住民サービス向上のための公共施設建設用地として、すぐに利用していく用地について取得開発していくべきものと考えます。今まで使われない公共用地は負の財産として、そのツケは住民に負担がかかっていましたが、近年、規制緩和が進み、柔軟な対応で駐車場や民間施設への貸与など、有効利用や住民サービス向上へと対応していますことは感謝を申し上げます。市長が常々言われている「役所は最大のサービス産業であり機関である。」と存じます。まさにそれを証明しているものと思います。役所が事を成すときは、役所側の要件と住民側の要望が一致することが望ましいわけであります。公共用地の場合には、できれば農地をつぶさないで利用できれば、そうした用地を利用していくべきだと思います。そこで、今後の公共用地取得の基本的考え方と、鶴生田町採石場跡地の利用についてどのようにお考えかお伺いいたします。  次に、北部幹線道路網の整備と金山東西線の新設について市長にお伺いいたします。道路はそれぞれ事業主体によって、国道・県道・市町村道とありますが、地域の活性化や都市基盤整備のための市道は住民にとっては日常欠かすことのできない生活道路として最も重要であります。金山を挟んで東は韮川・毛里田地区、西側は鳥之郷・強戸地区があり、それぞれ山すそに集落があり、近いのに遠回りをしなければならない状況であります。今では作業機械も進歩しており、山なら林道やトンネル、川なら橋をかけるかトンネルと、技術的には可能であり、工期も比較的短縮できます。費用がかかるからと言っても東西の地元住民が道路建設を希望しており、利便性向上はもとより永久的に使用できる恒久財産であります。そこで、北部幹線道の新設と金山東西線についてのご所見をお伺いいたします。 ○議長(上村信行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 公共用地でございますが、現在でも負の財産という言葉がありましたが、保留したものの有効活用していない公共用地も実はあるわけでありまして、これは大変な反省点であります。現在、大きなところで残っているのはPal Town城西の杜と、あとは北部の住宅用地で開発しようとしていたリーベの土地、あれが大型の土地ですね。それぞれ目的があるわけでいいのですが、手のついていない過去から残された土地も大分持っている。これが反省点であります。そこで、目的のない土地は買わない。これは、私が市長になってからそういうことを確認しているわけです。あの土地は、今、手をつけたほうがいいとか、あれは、今、買っておけばというような話は、今は太田市の土地開発公社にはないということであります。目的のない土地は買わない。買えない土地も買わない。よくあるのは、そこを都市計画決定しておいて、後になったら値を上げるために、昔でいう「ごね得」というのがありますけれども、そういうらしき所は買わないという大原則でやっています。  今、採石場跡地の話がありましたが、あれは採石場として使った土地で公共用地として適であるか不適であるか、それを考えればおのずから答えが出てくるわけでありまして、現在のところ使い道のない土地で、公共として手を出す気持ちがないということであります。  道路でございますが、北はかなりよくなりますね。今、言った藪幹と外周道路、いわゆる宝泉から東毛幹線に抜ける道路と、それに高速道路、北関東自動車道路に側道としてつく道路がすべて当たる。要は藪塚のインターと122号のインターと両方に接続する道路ができ上がるということであります。これは、もう計画している道路です。さらに金山を横に抜けるということなのですけれども、これも金山を横に抜くのが本当にいいものかどうかということは、これは私はいいとは思わないのですね。金山は触りたくない。やはりあの山はそのままでとっておく、と同時に今後の問題とすれば、桐生市や笠懸町との合併、あるいは藪塚本町との合併の中でどんな道路が一番必要なのか。これはトンネルで対応すべきなのかどうかわかりませんが、対応するのにトンネルが考えられる。太田・桐生の時間的な距離を縮めるために、真ん中に縦に1本抜くか、斜めに抜いてくるかわかりませんが、1本は必要ではないだろうか。そうすると藪塚本町方面に延長させて、今度は笠懸町まで入る道路とか、そんな形で要はインターチェンジを中心にして道路を考えるような、そんな時代が来るのではないかと思っています。  道路はなかなか難しいので、太田市が負担すべきであるものと、県にお願いするもの、広域的な問題は県にお願いするわけですけれども、その2つのことを考えながら、北部に限らず全体の道路計画をつくって着実に前進をさせたいと思っています。道路はとにかく、太田市全体を25メートル4車線で一回りバイパスとして抜けるような道路が大前提であって、そこの基軸にインターチェンジがあるというふうに思っていただければありがたいと思います。 ○議長(上村信行) 次に、7番鈴木信昭議員。 ◆7番(鈴木信昭) こんにちは。清和クラブの鈴木信昭です。  初めに、先月、臨時議会において選任されました上村市議会議長並びに斉藤副議長、そして中島監査委員の就任を心よりお祝い申し上げます。また、清水市長におかれましては、本日より実質的な3期目に入るということですが、心よりあわせてお祝い申し上げます。山積する行政課題に果敢にチャレンジする清水市長の姿勢に我々市議会としても大いに奮起し、是々非々で議論に臨みますのでよろしくお願い申し上げます。  それでは、通告に従い関係部長に質問をします。質問の要旨は、新しく建設が予定されている市営住宅と太田地区行政センター周辺の駐車場整備についてであります。午前中に同僚議員より関連の質問がありましたが、できるだけ重複する点は割愛しながら角度を変えて質問をしますのでよろしくお願いします。  まず、太田地区行政センター用の駐車場について市民生活部長にお尋ねします。現在の行政センター用駐車場台数と臨時的にお借りしている本陣跡地の駐車場台数は何台でしょうか。また、参考までに他の8地区の各行政センターの駐車場台数も教えてください。太田地区行政センターの駐車場の現在の利用状況は、いかがでしょうか。センターで行われるさまざまな行事、またセンターのいろいろな受け付け等の用事でセンターを訪れるわけでありますけれども、当然、近くの方は徒歩か自転車が多いと思われますが、逆に遠くから来られる方のほとんどが自家用車ではないかと想像します。例えば人気のある講座を開催した場合に、受講生の地域別の構成はどうなっているのでしょうか。参考になる例があれば、数値も含めて教えてください。さらに、現時点での駐車場不足で困ったという利用者の声があるのか、あわせて伺います。そして、新たに市営住宅と行政センター用の建物ができるわけですけれども、その新しくできた行政センター用の駐車場の対策はどうなっているのかお尋ねします。  それと、またこれは質問とは直接関係はないかもしれませんけれども、関連して質問をします。この行政センターというのは商店街に面している、ほかの地区の行政センターに見られない特徴があるわけでありますけれども、この商店街に面している行政センターの特徴を生かした設計がなされているのか質問をします。  次に、隣接する本町駐車場について健康福祉部長にお尋ねします。この本町駐車場は社会福祉協議会で管理運営されていると認識しておりますが、本町駐車場の概要について、運営方法、駐車台数、管理方法等を教えてください。また、利用状況でありますが、1日の利用台数、できれば平日と日祭日との比較もわかればお願いします。さらに、利用者の内訳も大体で構いませんので教えてください。そして、利用収益は年どのぐらいなのでしょうか、お願いします。最後に、市営住宅と行政センターができた場合の対応について教えていただきたいと思います。  次に、本陣跡地の市営住宅の駐車場について都市づくり部長にお尋ねします。先ほども市営住宅の概要をお話しいただきましたけれども、また、その概要をさらにお願いしたいと思いますが、重複しますが入居世帯数、高齢者等の制約のある世帯も入れるのかどうか。また、実際に供用する開始時期等。また、入居者用の駐車場は、先ほど午前中の質問でも40世帯分、40台を本町駐車場の一角を借りて確保するという話でありましたけれども、今の時代でありますので1世帯で2台というお宅も多いと思いますが、そういった1世帯で2台を借りたいという場合は、太田市としてどのように対応するのかお伺いします。また、関連でありますけれども、これもまた商店街に面している市営住宅ということで、この商店街に面している市営住宅の特長をどうやって生かすのか。また、本陣跡地という、これも本当に太田市のまちのど真ん中という立地でありますけれども、こうした工夫はどのようにされるのか質問をして、1回目の質問を終わります。 ○議長(上村信行) 岡島市民生活部長。 ◎市民生活部長(岡島幸雄) 鈴木議員の太田地区行政センター用駐車場の現状につきましてご答弁も申し上げます。  初めに、現在の駐車場の台数と臨時駐車場の台数でございますが、当初はセンター前の13台のみでしたが、平成9年10月から東側の民地をお借りいたしまして13台を確保し、合計26台の駐車場を確保いたしております。さらに、東本町市営住宅用として本陣跡地に約30台整備した駐車場を臨時的にお借りいたしまして、現在56台の駐車スペースを確保しているのが現状でございます。また、お尋ねの他の行政センターの駐車場のことについてですが、九合が現在60台と来年完成する新しいセンターが80台、沢野35台、韮川129台、鳥之郷94台、休泊148台、強戸56台、宝泉が八千代グランドと宝泉児童館を含めまして70台、毛里田88台となっております。  次に、行政センターの利用状況についてのご質問ですが、利用人員、利用回数とも年々増加いたしておりまして、サークル活動等で利用する方のほとんどは駐車場が少ないことをご理解いただいておりまして、相乗り等でお越しいただいておるところでございます。昨年度、太田地区行政センターで実施した市民講座は14事業で、延べ1,299人の方が受講いたしました。その中で受講希望の多かったパソコン講座、IT講習会、英会話講座の3事業の例をとってみますと、延べ228人が受講したわけでございますが、名簿の住所ごとに区分したところ太田地区が87人、地区外が141人でございました。しかし、地区内であっても東本町や本町といった行政センターに比較的近い人は別として、ほかの方はほとんどが自動車を利用して受講されたものと推測されます。  次に、利用者からの声ですが、昨年、センター利用者を対象にアンケート調査を行いましたところ、389人から回答をいただきました。その中で利用者からはおおむね好感を得て利用されておりますが、現在、不便に感じているところを質問したところ駐車場不足と答えた方は、1割の40名おりました。また、新しい行政センターは現在の予定では11台しか駐車場が確保できない状態になっており、本陣跡地の臨時駐車場30台分は利用できなくなる。このことから、より駐車場不足が懸念されているところでございます。今後、利用者に迷惑をかけないよう駐車場の区画の整備について関係課と協議してまいりたいと考えております。  また、新しい行政センターの特徴といたしましては、中心商店街に面していることから地域の要望等を取り入れた設計になっており、買い物等に訪れた方が気軽に休んだり、語らいの場としての多目的ホールを設置し、ホテルのロビー感覚で利用できるよう計画をいたしております。なお、本町通りに面した場所には緑を取り入れた多目的広場を設け、太田夏まつりや商店街のイベントなどに活用できるスペースを整備し、地域の活性化を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 早川健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(早川充彦) それではご答弁を申し上げます。
     初めに、本町駐車場の概要でございますが、社会福祉協議会の資料によりますと総面積3,868.5平方メートル、駐車可能台数145台でございます。平成8年度に太田市と社会福祉協議会で貸借契約を締結し、管理運営に当たっているところでございます。運営方法でございますが、臨時職員2名が交代で勤務をしておりまして、勤務時間は午前7時30分から午後4時まででございます。無人となる時間帯につきましては、利用者ご自身で料金等を料金入れに入れていただく方法をとっております。  次に、利用状況でございますが、平成14年度の実績で申し上げますと、平日の利用台数は1日平均で約142台。土日の利用につきましては約24台。祝日だけを見ますと約20台となってございます。利用調査は行っておりませんので、はっきりしたことは申し上げられませんけれども、平成8年に契約をしたときの資料によりますと、3分の2が近隣にお勤めの方が利用しているのではないかという記録がございます。その点から見てみますと、平日と土・日の差の大半が近隣にお勤めの方という見方も可能かと考えられます。次に収益についてでございますが、平成14年度は収入が約850万円、人件費を含めた諸経費が約320万円、約530万円の収益となっております。最後に、市営住宅・行政センターができたときの対応ということでございますが、社会福祉協議会といたしましては、その時点で改めて契約事項について市と協議ということになるのではないかと思います。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 木村都市づくり部長。 ◎都市づくり部長(木村一忠) 鈴木議員の本陣跡の市営住宅に関連してのご答弁申し上げたいと思います。  先ほど高橋議員にもご案内申し上げたのですが、この市営住宅につきましては、中心市街地において居住人口を回復いたしまして都市のにぎわいを取り戻すために、職住近接の良質な住宅ストックの形成、良好な居住環境の実現を目指して、地域住民とともに住みよいまちづくりの一翼を担う拠点施設とすることを目標に平成17年3月末の入居予定で、2階部分を高齢者向け2LDK7戸、3階以上を一般世帯向け33戸の計40戸の太田地区行政センターと合築で建設するものであります。2階部分の高齢者向け7戸につきましては、満60歳以上の高齢者とその配偶者、または18歳未満の児童等のみで構成する世帯、入居者世帯に常時車いすを利用する障害者がいる世帯を優先的に入居していただく予定であります。駐車場につきましては、各住戸に1台として合計40台分を隣接する本町駐車場内に確保しております。2台目以降の駐車場につきましては、他の市営住宅と同様に入居者の皆様が独自に探していただきたく、各自で確保をお願いいたしたいというふうに考えております。  最後に、本陣跡地という立地条件を生かした工夫についてということでございますが、先ほど市民生活部長からもご答弁がございましたが、配置計画といたしましては太田中央通り線に面した南側に約400平方メートルの多目的広場を配し、お祭やイベント等の利用に配慮しております。また、多目的広場から連続する高層棟と低層棟の間の通路につきましても、朝市等で使用を考慮して設計をいたしております。さらに、行政センターの平屋部分の屋上に庭園を設けることにより、市営住宅入居者に限定せず近隣住民の憩いの場としての利用とヒートアイランドを防ぐ配慮をしておりますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 7番鈴木信昭議員。 ◆7番(鈴木信昭) 2回目は市長に質問をします。  各部長から答弁をいただきましたけれども、駐車場の不足が大きな課題であると改めて認識をしました。行政センターの駐車場台数は現時点では臨時を含めて56台とのことですが、これは新たな行政センターには11台しか確保していませんので、臨時の30台が11台なので合計ですとマイナス19台。つまり現在の56台から37台となります。他の行政センターと比較しても、新築の要望が高い沢野は除いて考えますと、太田は極端に駐車台数が低いのではないかなと思います。特に最近建てられている行政センターというのは、やはり駐車台数は鳥之郷は94台、他は100台以上と多いですから太田の場合も床面積で、今まで使っていたところも使って新しくできるわけですので、そういったことも考えると、当然、駐車台数も100台近くあってもおかしくはない。これは、現実的には難しいかもしれませんけれども、それだけ台数があってもおかしくない数字ではないかと考えます。  答弁にもありますように、本当に車社会の中では興味のある講座、または気の合う仲間がいれば地区は関係ないのですね。太田地区であっても太田地区以外、沢野であったり毛里田であったり、いろいろな所から興味のある講座には車で来て参加しますし、また、気の合う仲間、サークルには本当に太田地区外からでも、どんどん参加しているのが現状ではないかと思います。また、近くであっても行政センターに寄った後に、また買い物に行きたいという場合は、最初から車で出かけていく。太田地区行政センターは地元ですのでよく寄らせてもらうのですけれども、どうしても車で市内をいろいろ、うろうろしてたりするので、そのついでというか、その中で行政センターに寄るものですから、自転車で行くのは、夜の会合等だけで、それ以外は車で寄ることが多いわけであります。  また、市営住宅の入居者用として隣接する本町駐車場に40台を確保してあるということでありますけれども、現在の利用状況を、先ほど答弁がありましたけれども、145台の駐車台数で平日でありますけれども平均142台の利用がされている。本当に効率がいいというか、ほとんど100%平日は利用されているという駐車場であります。それも近くの企業が中心なのでしょうか。サラリーマンの方が置いているわけでありますので、これは40台がそこで確保されてしまうと、今まで使っていた人が、当然、他の駐車場を探さなくてはなりませんので、それはそこまで配慮する必要は、実際はないかもしれませんけれども、そういったことの配慮も市として考える必要があるのではないかと私は思います。  そしてまた、入居する人も最近では1世帯で2台、3台、4台という家庭が増えています。2台目は自分で確保するということでありますけれども、他の市営住宅を見ますと、私は他の市営住宅に特に選挙期間中などは回ったりしましたけれども、住宅に行く道路に、入居されている方が結構止めていらっしゃるのですね。それは、そこの市営住宅に行く道路ですので、路上駐車されていてもそんなに苦情、もちろん消防自動車が入れなくて困るとか、いろいろ問題があるにせよ、そこに専用で行く道路ですから、その辺は暗黙の了解で使っている場合が多いと思うのですけれども、この太田の本陣の市営住宅に関しては、すべて周りの道路というのは生活道路であり、それもかなり交通量の多い道路ですから、路上に止めておくというのは不可能であります。ですから、その辺のもう1台という人に対してのことも必要ではないかなというような感じがあります。  また、現在、本町駐車場に面しているということで、本陣跡地の南側に買い物客用として、これは特例という形なのでしょうけれども、便宜上やはり30台ぐらい駐車できるようになっています。これが本陣市営住宅並びに行政センターができた後は、駐車ができなくなるのは当然になるわけですけれども、側道が今まで本町通りから一方通行で本町駐車場に入れるのが、今度は8メートルに拡幅され、対面通行になるということで、先ほどの市長答弁でも本町駐車場の機能がもっと高まるのではないかというお話もありましたけれども、商店街としても対面通行ということで、前よりも本町駐車場に止める方も多くなるのではないかと思います。それは駐車スペースがあっての話で、いろいろ考えてみると40台の入居者用のスペースが確保されていて、今、平日はほとんど満車の状態を考えると、なかなか商店街の買い物客がそこに止めるといってもかなり厳しいのではないかと私は思います。  部長答弁にあるように、この行政センターというのが立地を生かして多目的広場とか、行政センターの棟と棟を南北に結ぶ通路ができるわけでありますけれども、そこで朝市を開催するとか、あとは多目的ホールでも買い物客が気楽に語らうことができるホテルのロビー感覚というお話がありましたけれども、本当に皆さんが集うことができる雰囲気につくるということでありますし、また、平屋でできるわけでありますけれども、多目的ホールの2階部分というのが、庭園的に憩いの場としてできるのですけれども、これも入居者だけではなくて、近くに買い物に来られた方とか近隣の方が、その2階の庭園の部分も散策ができる。本当に今までにない市営住宅、または地区の行政センターの機能を含めたものとして、本当にすばらしいものができると期待をしておりますし、また商店街としてもいろいろな機能というのを大いに主体的に、これだけハード的にそろうわけですから、先ほどの通路を朝市で使うとか、もちろん前の広場というのは太田夏まつりが年に1回ですから、それだけではなくて定期的にイベントを組む等々、これの活用を大いにするところが望まれるところであります。  ただ、それはいろいろな魅力のあるイベントを組めば組むほど、先ほどから話しております駐車場の問題というのがクローズアップされてくるのではないかと私は思います。以上、いろいろお話をしましたが、基本的にこれはこの行政センター、また、市営住宅も一般の市営住宅と違って高齢者や障害者にも優しい住宅ということでありますので、本当に人口の減っている太田地区としては、大いに歓迎をし、期待をしている施設であるのは当然であります。本当に喜ばしいことであり、うれしいのだけれども、駐車場問題というのが心配されているわけであります。この駐車場不足の問題についての具体的な対応策について市長のお考えをお尋ねして2回目の質問を終わりにします。 ○議長(上村信行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 限られた土地でありますので、建物をつくるか駐車場を増やすかというのは、両方一緒にすることはできない。どちらがいいのですか。駐車場を確保しようと思えば、行政センターも住宅もできない。行政センター、住宅40戸をつくろうと思えば駐車場は減る。どちらがいいのですか。私は行政センターと住宅をつくることを選んだわけです。限られた土地をどういうふうに使うかというということですけれども、私から尋ねたいですね。2つを一緒にすることはできないですね。限られた土地に建物をつくるわけですから。ぜひ、そこは考えてもらいたい。  もう一つ、私も行政センターには行きますけれども、実を言いますと駐車場で困ったという人を聞いたことないのです。聞きましたか。意外とあの行政センターを利用する人は賢くて、裁判所の土地も当然利用しますけれども、非常に駐車場の使い方が上手である。予算の説明会等々でも大勢の方が集まりますけれども、駐車場が足りなくて困ったという声は、あの中で実は一度もないのですね。うちの方も担当の部長に、夜に行って見てきたらどうですかということを言ったのですけれども、駐車場で泣いている人はいない。ということは充足されているのではないですか。  もう一つ、話が出てきたのがあるのですけれども、鉄道高架になりますね。鉄道高架になったときに、当然用地があそこに誕生するわけです。つまり駐車場の問題というのは、何かをその中に当てはめると必ず狭くなる。狭くなった分はどこかで当てはめることができるかと考えていく中で、鉄道高架を私は利用すればいいのではないかというふうに思うのです。その場所では、絶対に駐車場を増やすことはできないのです。あるいは立体駐車場というのがありますけれども、あの中での景観として、あの太女の跡地、あるいは将来考えている古い今の児童館とか行政センターとか、あそこに立体駐車場をつくったら景観が果たしてどうかということも当然ありますよね。だから、そんなことを考えるよりも鉄道高架の下を利用することの方が賢いと私は思うのです。そして、こちらを駐車場として考えて、あの近辺は雰囲気のある場所に、あそこは全体を考えていくべきだ。太田小学校、あるいは太女の跡地、あるいは先ほど質問のあった職訓校、あの桜がすばらしい周辺、あるいは路地、全体を考えていく方が太田のまち中としては非常に賢い選択だと私は思っています。  あんな所にこんな立体駐車場をつくったら、もう全然見られなくなってしまいますね。私はそのような選択を考えた方がいいと思っています。別に困っていないのですよ。ぜひ、ちょっと何回か夜に行ってみてください。困っていないですよ。これからも困らないですよ。裁判所跡地を非常に上手に利用してくれていますよ。ですから、あそこは土曜日・日曜日の講座は、全く心配なく駐車はがらがら。もう一つは夜間もがらがら。平日の昼間に来る人は、これは使う人が工夫しなければいけないですよ。現在も工夫をしてもらっていますので、それほど心配をする必要がないということだと私は理解しています。ぜひ建物をつくらせてください。そちらの方が賢明だと私は思います。  郵便局の跡地に建物をつくりました。駐車台数は1人1台ですけれども、中に入っている人はみんな工夫しています。あるいは再開発ビル。あの電気館の跡地も建物をつくりました。だけれども、駐車場で文句を言われたことは一度もありません。だから、今度できる建物についても、車が3台も4台もある人は、あの市営住宅に入らなければいいのですよ。宝町とか、ほかに行けばいいわけで、車の多い人はあえてまちの中に来ないと思えばいいのではないでしょうか。答弁になっているような、なっていないような……。 ○議長(上村信行) 7番鈴木信昭議員。 ◆7番(鈴木信昭) 3回目も市長に質問します。  駐車場の心配は要らないというお話でありますけれども、基本的に私はこの行政センターとか本陣跡の市営住宅の建設に対しては本当に大賛成でありますので、誤解をされないでいただきたいと思います。また、つけ加えて言うならば、この本陣跡地というのは、ずっと長い間いろいろ経過があって建物が崩れたまま放置されていたり、建物がなくなってもずっと草がぼうぼうだったり、暫定的に駐車場で使っていたりという長い間の経過の中で、これは市長の努力が実って太田市が公有地化し、土地開発公社の方で先行取得したわけですけれども、それを、今度、市営住宅ということで国の補助もいただいて市が買い取ったわけでありますけれども、そういった経過については、本当に感謝を申し上げる次第であります。それで、駐車場対策の具体的な方法とすると、先ほど市長が難しいというお話がありましたけれども、台数を増やすということであれば、立体にするか平面を広げるか、どちらかであります。立体にするという案に対しては、市長の方から景観上の問題があるというお話がありましたので、これはまた地域の議論が必要かと思いますけれども、そしてまた、平面を広げるという方法も一つの方法としてはあるわけであります。ただ、これは非常に矛盾している点があるのですけれども、この市営住宅の大きな目的が中心市街地に人口を呼び戻すという大きなものでありますけれども、特に中心市街地というのは人口が減っていまして、家がなくなると駐車場になる。郊外に出てしまったりして、子供もそこは跡を取らない、子供も外に家をつくってしまって、家がなくなると駐車場になってしまうという矛盾、駐車場が先か、家が先かという市長のお話もありましたけれども、駐車場を整備すればするほど家がなくなるという矛盾のする整備というか、話でありますけれども、この矛盾をどうやって最小限に食い止めるというのが、やっぱり行政の手腕ではないかと私は思います。  もちろん、ここの本陣跡、または本町駐車場の周りというのは、先ほどからお話がありますように、本町公園、そして行政センターももちろんでありますけれども、そういった太田市が所有している土地というのが連続しているわけです。そういった今の土地の利用の仕方も、全体に考えて、その中で駐車場をどういうふうに整備するのかというのも必要ではないか、そういう話も、今、市長からありましたけれども、そういった全体的な中で、駐車場の問題というのを考える必要があると私は思います。そしてまた、もちろんこれは駐車場だけではありませんけれども、そういったいろいろな、今、太田市の中に施設がどんどんできています。今まで言った旧金山図書館とか、今までの行政センター、今度新しくできる市営住宅と行政センター、そして児童センター・本町公園のほかに東本町の市営住宅にも隣接して集会施設ができていますし、また、本町通りの南にはまちかど美術館という本当に地域の人が活用する美術館ができています。そういった施設というのは太田地区、本陣の周辺に整備をされてきているわけで、これらのそういった市の施設も横の連絡を密にするというのですか、ソフト面で連携をして、例えばいろいろな行事、美術展だったら3つの会館で同時にやって、そこをそれぞれの美術館というか、集会施設でやっているものを歩いて見て回れるとか、そのような横のつながりができるようなソフト事業、これは地域の皆さんの中で、もっと興してやらなければならないと思います。  いずれにしても、的がちょっと絞れていない質問になってしまいましたけれども、3回目の質問として、この駐車場整備も含めた問題でありますけれども、この周辺のそれぞれ散在する太田市の土地、または連動している土地、そういったものを有効活用するためにも、総合的に考える必要があるのではないかと私は思いますけれども、その辺の市長のお考えを聞いて質問を終わりたいと思います。 ○議長(上村信行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 駐車場は鉄道高架下が一番いいのです。駐車場は目の前でなければ駐車場ではないと思う人が多いのですけれども、本町から鉄道高架の下の駐車場だと思うように、ぜひ、そこに来られる方を教育してください。1分歩くと、もう駐車場ではないというのが大方なのです。今度、鉄道高架のできた下から、本陣跡地まで1分かからない、多分1分くらいで行ってしまいます。ですから、1分くらいの間は駐車場だと。それと、本陣跡地から今度の児童館までは非常に暗いのです。だから、あの暗い雰囲気とか、あるいは今の既設の行政センターとか、やはりあの全体を考えて、本当にきれいな庭もあるし、あの雰囲気がいいですから、あの辺は高い立体駐車場などというものではなくて、むしろやはり緑だとか、町の中にあるからこそ、あるいはそういったものを尊重した街区にしていった方が絶対に私はいいと思うのです。1分間歩くというのも駐車場だという気持ちで、特に本町の人はそう思っていただかなければ、高い土地に住んでいるのですから。遠くの方の安い土地に住んでいるのならば、目の前が駐車場でもこれはしょうがないです。でも、高い土地に住んでいる方は、1分や2分くらいは駐車場だという認識でいれば腹が立たないと思うのです。あと、やはりちょっとした工夫とみんなで乗り合わせする気持ち、お互いやはりないものをねだるのではなくて、自分たちで工夫する、そういう気持ちをぜひ議員の方から地域の人にお話をしていただければ大変ありがたい、そう思います。 ○議長(上村信行) 次に、6番福井宣勝議員。 ◆6番(福井宣勝) 福井宣勝でございます。質問の前に、まずは清水市長、3期目の市長就任、そして上村議員と斉藤議員、議長・副議長就任、お喜び申し上げたいと思います。ご活躍を期待しております。初めての議会での初質問ということで、ちょっと戸惑いもあるのですけれども、内容も今までの議員と違って、少々奇異なところもあるかもしれませんけれども、あらかじめご承知おき願いたいと思います。  英語教育特区のことについて企画部長にお伺いします。英語教育特区が国に認定されて、いよいよ英語学校の設立という運びになりました。日本で初めての特殊な学校の創設ということで校舎建築、入学者の選抜、学費、教科書の作成、教職員の採用、教材教具の購入等々あらゆる準備がすべてゼロからの出発になるわけです。前例がないプロジェクトだけに、ある意味では非常に働きがいもあるでしょうが、開校に向けて、その企画や準備に大変な苦労をされているのではないかと推察いたしております。そこで、今の段階でのご苦労されていること、準備の進み具合についてお聞かせ願いたいと思います。また、それらハード面での準備とあわせて、設立後の学校経営に最も重要なことは、望ましい学習が展開される教育内容の組織である教育課程の編成であります。これまでの一般的な学校での教育課程の編成は、校長の経営方針のもとで教職員との協議でなされるのが慣例になっておりますが、この英語学校は小・中・高の一貫教育、少人数によるグループ学習、外国人教師と日本人教師によるティームティーチング、オープンクラス等々、これまでの一般的な学習形態ではなく独創的になるものと伺っておりますが、それにはそれにふさわしい創造的な教育課程を組まなければならないと思っております。そこで、教育課程編成に当たっては学校だけに任せるのではなく、教育の専門機関である教育委員会をはじめ、各界の有識者や関係者から幅広い意見や提案をいただくことが適当かと思っております。教育課程編成についての基本的な構想をお聞かせ願い、1回目の質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(上村信行) 清水企画部長。 ◎企画部長(清水計男) ご答弁申し上げたいと思います。  本市が進めます英語教育特区につきましては、去る4月21日に小泉総理より特区第1号の認定を受けまして、本市の構想であります英語のバイリンガル教育を行う小・中・高の一貫校の開設が実現に向けて動き出したところでございます。現在、実現に向けまして準備作業を進めておりますが、この事業は全国的にも例のない12年間にわたります小・中・高の英語一貫教育校をつくるという壮大な計画でありまして、また、ここ太田市から現存の教育制度への一石を投じるという新たな挑戦でもあります。そのため準備作業を進めることは大変な困難とエネルギーを伴うものでありまして、特にこの準備作業に携わっている職員につきましては、当初の提案の段階から国の規制に対して風穴を開けるべく、日々奮闘し、このたびの特区認定に結びつけたということであります。今後、本構想の実現に向けた作業におきましても、前例のない中で暗中模索を繰り返しながら職員一丸となりまして、さらなる困難に挑戦をしているところであります。この中で、まず最初に取り組まなければならないことでありますが、実施主体となる学校法人の設立、並びに学校設置認可を県知事より受けることでございます。このことは、午前中の市長答弁にもありましたように、現在、学校法人、並びに学校設置の許認可権限を群馬県知事から太田市長へ委譲するということを今まさに県と協議中であります。この権限委譲が行われることによりまして、学校法人の設立、並びに学校の設置の迅速化が図られ、特区実現への取り組みに一層の弾みがつくというふうに考えております。  次に、学校建設とハード面についてでございますが、平成16年1月から建設に着手、平成17年3月の完成を予定しております。また、小学校開校1年前の平成16年4月には小学校入学児童の事前英語教育を行うプレスクールの開校を計画しておるところでございます。また、教育課程編成の基本構想についてでございますけれども、学校の運営上、また、本特区構想の実現を図る上からも最も重要なものというふうに認識しております。特に教育課程の編成については、特区で進める英語の小・中・高の一貫教育の成果を最大限に引き出すための根幹を成すものでありますことから、教育委員会のみならず、各界の有識者の意見を参考にしながら十分に議論を積み上げた上で決定する予定であります。具体的には、本構想に理解のあります大学の先生方、あるいは企業経営者等さまざまな分野から各界の有識者による支援検討委員会を組織いたしまして、ご意見をいただくことを考えております。この委員会につきましては、7月には立ち上げ、具体的な教育の中身の検討等を始める予定でおります。よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 6番福井宣勝議員。 ◆6番(福井宣勝) この英語学校については疑問を持つ人もあろうかと思いますが、まずは人口わずか15万人の太田市を教育特区に果敢に挑戦させようとしている、その姿勢にまずは敬意を表したいと思います。今、企画部長から現在の準備の状況を聞かせてもらいました。これから解決しなければならない課題がたくさんあろうかと思いますが、ぜひ頑張ってほしいと思います。近いうちに県との事務手続が行われ、いよいよ本格的な準備にかかるわけですが、そこには、これまでの経緯から市長の意向もかなり反映されてくるのではないかと推察しております。  そこで、市長に2点のことについてお聞きします。この英語教育特区の構想は、これまであまり踏み込めなかった根本的なところでの教育改革の試みであります。この英語学校が成功するか失敗するかは、これまでの国の教育行政の手法を問い直し、教育制度のあり方そのものの是非を問うことになるものですから、とりもなおさず、そのことに全国の関係者は注目しているものと思っております。公立学校の特色ある学校づくりなど、全国への波及を考えるとき、この英語学校を必ず成功させなければならないと思っているところでございます。そのためには、この創設時に確たる開校の精神を定めておく必要があると思っております。英語学校では、国語は日本語で、それ以外の教科は英語を母国語とする外国人教師も交えて、英語で学習することになるようですが、その目的は、国際化時代に対応するため、外国人を通して異なる文化や発想や思考方法の違いに触れながら、国際語となっている英語の会話力と、また実業界などの切実な要請でもあろう、実際に使える英語力を身につけた日本人を育成することに主眼がある、このように心得ております。ここで、日本人の心を持った国際人の育成を目的とするならば、英語学校では特区計画認定計画書の目標以上に、日本語で教える国語教育をより重視すべきであります。幼いときから漢字の読み書きや作文や読書を増やしたり、詩などの朗読、暗唱を積極的に取り入れたり、古典に親しませるなどして、より確かな日本語が修得できるよう学習指導要領だけによらない創造的な学習内容にしなければならないと思っております。それとあわせて、伝統と文化にも触れさせる学習も取り入れ、そのことにより豊かな日本語を身につけ、自国の長所を率直に、また深く認識し、おおらかに、胸を張った日本人として、そして英語に能弁な真の国際的日本人が、ここ太田市で育っていくものと考えております。英語学校の中での日本語教育、英語学校の中での日本人教育のあり方が英語学校の成否を握る一つのかぎにもなるような、そんな思いでおりますが、いかがでしょうか。  次に、英語学校での人材育成についてお伺いします。太田市には全国にあまり例を見ない市独自のスポーツ学校、芸術学校があります。スポーツ・芸術の振興とあわせて多くの子供たちに機会を与えると同時に子育て支援の態勢を整えていくなど、これらの学校の成果は大いに評価できるものであります。ところで、これらの学校の設立に当たって、この学校からいつかは世界に通用する人材を輩出したいというエリート的人材の育成に期待をかけている市長のコメントがあったことを今でも記憶しております。また、今回の英語学校設立についても、そこで学ぶ子供たちの中から、いずれは太田市はもとより、日本や世界の各分野で活躍したり、指導的な立場に立てるすぐれた人材を輩出したいという目標が特区計画の中にも盛り込まれております。視聴されたかもしれませんが、過日、NHKの「クローズアップ現代」という番組で、韓国の英才学校が紹介されておりました。韓国からノーベル賞受賞者を、韓国から世界をリードする人材をという目標のもとに立てられた国立学校の特集でした。ある小学生は学校でいつも机の下に潜っているという奇行を繰り返す問題児であったようですが、平準化教育の学校では問題児であった彼が、実は天才的な能力を持っていて、今、英才学校で学んでいるという話もありました。そこでは、選ばれた小・中学生が大学教授等の指導を受けて数学や物理を学んでいるのです。日本の平準化教育と比較しながら、その番組を見ていて、韓国のエリート教育による人材育成の取り組みの並々ならぬエネルギーに少々驚異を感じたことは確かですが、一方では、競争の激化により子供たちが精神の自由を喪失していくのではないかとか、貧しい家庭の子供、学業の遅れがある子供、障害がある子供へのフォローやほかの多くの学校への手当てはどうなっているのかという心配も強くありました。また、最近、教育基本法改正論議が活発になり、それに合わせるように「第二次大戦後、国家的にものを考えることと、エリートを否定したことが世界における日本の政治的経済的競争力を危うくしてしまった。世界で勝ち抜ける独創性のある人間、指導力のある人間をつくるにはエリート教育以外にない」などという教育論も出てきています。これは少々極端な例かもしれませんが、決して軽視できないものでもあろうかというふうに思います。  私はエリート教育を否定するものではありません。それは、これからのエリート教育というのは、これまでの概念の受験競争などを勝ち抜くためだけの自己中心的なエリートの育成ではなく、適度な競争心や厳しさを持ちながらも、国際的な感覚で人間や自然に対するやさしさと思いやりを持って、共存共生の時代築き、リードできる新しい形のエリートの育成でなければならないと思っているからであります。単に英会話ができるというだけの形式的な人材の育成や受験教育のための学校になってしまっては、英語学校の設立の意味がありません。そこでは、やはり新しい形のエリート的人材の育成を目指さなくてならないと考えておりますが、この英語学校の経営構想に絡めて、人材の育成について、市長のお考えをお伺いして私の質問を終わりにします。 ○議長(上村信行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 今、お話がありましたように心配をされる方は、日本人でなくなってしまうのではないか、そこまで徹底すれば、それで大したものだと思うのですけれども、結構、そういうことも手紙などで札幌市の人が、何もそんなことを北海道の方から心配してくれなくてもいいと思ったのですけれども、心配をしていただきました。でも、やはりこの学校は日本人の心を持った国際人をつくる、日本人を失わないということが大原則でありまして、その中で必要のある国語力、あるいは日本語力、そういった類のことは最重点課題として教科の中に位置づけたい。これは、学校長を予定している人がクーパーさんというアメリカ人でありますけれども、そのことについても話をしてありますし、我々はやはり日本人をつくる。もちろん今の教育の中で日本人ができないわけではありませんけれども、いかに努力しても国際感覚を身につけた、いわゆる国際社会の中で生きていける日本人はできていない。現実に、今日ここの本会議場の中におられる方で、英語をしゃべることができる人が何人いるかと問われたら、これはこのくらいの比率です。ひょっとしたらゼロかもわからない。だから、北朝鮮の次が日本と言われる英語力でしかないわけです。私はこういったところを脱皮しようとする文部省の今の取り組みも大変立派だというふうに思いますが、文部省が何千億円かけようが、全く効果が上がらないのは現実の状態を見ればはっきりしているわけです。  私たちは、こういった世の中をこのまま次の世代に引っ張って渡してやってしまう、これはやはりよくない。私たちが、きちっとした形で次の世代にバトンタッチするには、やはり国際人として最低必要限度の言葉をしゃべれるというようなことは、私たちは次の世代に伝える必要がある。今後、ジャイカが来ますけれども、これはよく話をするのですけれども、毎年、水道の関係でアフリカあるいは南アメリカからODAで援助している国から太田市に20人くらいの人が来ます。彼らは、共通語として英語を使っている。もう英語で我々は会話しないと彼らについていけない。非常にいつも悔しい思いをしているわけで、私はこういった環境をそのまま引きずりたくないというのが、この特区申請の根っこにありました。もちろん日本人をつくるということであります。そのようなことから、国語力は強化をする、今、ご指摘がありましたように本を読むとか、あるいは昔に返っていずれは古文を詠むとか、今はなくなってしまったような、そういう教科まで踏み込むようなことは非常に大事なことだというふうに思っています。加藤学園というところへ見に行ったときも、周辺の学校と比べてイマージョン教育をやっているところで、果たして国語はどうですか。ほかの学校よりもレベルは高いところにいます。答えを聞いて非常に安心をしました。ぜひ、そのような学校にしたいというふうに思っています。  エリートの問題ですけれども、教育はいろいろな議論があります。なぜこんなにたくさん議論があるかというと、なかなか答えが出しにくい、つまり自分の目で見ている前で答えが出てこないという弱点といいますか、特徴があるからです。だから、見ている前で答えが出てくれば、こういう方法がいい、ああいう方法がいいというのはすぐに決するわけですけれども、決することができない。これが、20年かかって出てくる答えか、50年かかって出てくる答えか、小学校に教わったものが70歳になって成果があらわれるものもあるかもしれない。だから、教育というのは非常に難しいと私は思うのです。ただ言えるのは、頂点がない教育、すべて平等で平らでみんな持ち上げようという教育は失敗だということです。頂点がなくして、今、例えば野球で阪神が強い、気に入らない事例が起こっているわけですけれども、阪神を追いかけるからみんな興味を持って阪神を見詰めるわけである。阪神がなくてみんなが平等でどこも強いチームがないプロ野球だったらだれも見向きもしない、私はそう思うのです。やはり英語にしても、あるいは道徳にしても、あらゆる面で、やはりよい事例とか先進事例とか何かがないと、みんながそれに向かっていかないというのは習性としてある。だから、この英語教育については、今、太田市がバックアップして行おうとしているこの学校法人が、私は頂点に立って、太田市全体の英語力を上げるようになる、あるいはそれが頂点に立って、群馬県、あるいは日本の全体の英語力を上げられるような、そういうノウハウとかシステムをつくり上げる学校にしたいというふうに思っているのです。ここから発信をして、全国に波及して、全国各地で英語力はこういうふうにして上げるべきだというような一つのシステムができるような学校づくりをやってみたい。果たしてそこまでいけるかどうかわかりませんが、まだ何も緒についていないわけですから、これからの苦労でありますけれども、そういう高邁な理想を持ってスタートしたい、そういうふうに思っています。  太田市に何か建物とか物をつくって、あるいは伝統のある物とかは、例えば呑竜様がある、これも太田市の特長かもわかりませんけれども、日本全体に英語の力を広めたのは太田市だと言われるような、そんなことまでひょっとしたらできるかもわからない、それをやってみたいというつもりで、今、いるわけであります。今後とも英語をしゃべれるのはエリートというのではなくて、英語もしゃべれて日本語もしゃべれるのは普通、普通の世の中にしようではありませんか。私は、日本語だけしゃべるのが普通で、英語をしゃべるのはエリートだなどと考えたら、私は、次の世代はもう違うと思うのです。英語と日本語くらいは普通。この間、ある人が言っていました、あと中国語が普通にならなければおかしい。これからは、英語と中国語の社会が多分来るだろう。だから、このくらいはバイリンガルでできるような日本人を育てるべきだという人もいました。確かに国際化の社会の中で、こういった人材育成をやっていくことは教育界において非常に大事だというふうに思っていますので、議員もこれからぜひ強烈な力でバックアップをしていただきたいと心からお願いいたします。      ◎ 休     憩                                      午後2時45分休憩 ○議長(上村信行) この際、暫時休憩いたします。      ◎ 再     開                                      午後3時5分再開 ○議長(上村信行) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、14番深澤直久議員。 ◆14番(深澤直久) 清和クラブの深澤直久です。今日、最後の質問者ということになるわけですけれども、よろしくお願いいたします。まずは、さきの選挙によって当選されました清水市長、また上村議長、斉藤副議長、中島監査委員ご就任おめでとうございます。今後のより一層のご活躍をお祈り申し上げます。  それでは、通告に従いまして順次質問をいたします。質問は3点であります。1つ、北部地域の計画と課題について、2つ目、鳥山地区の排水対策等について、3つ目、食と農業についてであります。  まず、北部地域の計画と課題について都市づくり部長にお聞きいたします。全体的には、今日、午前中より地域のこと、道のこと、幹線道路のことについて質問がされてきておりましたけれども、この幹線道路、特に北部地域に関して、今後、どのような位置づけ、またウエートを置くか、今年は力を入れるか、そういうことについてお聞きいたします。北部地域というのは、皆さんもご承知のとおり、今後の太田市の将来計画の中で急激にその位置づけ、重要性が増してきている、そういうふうに考えております。もう一部の地域ではなく太田市全般の問題というふうに解釈しております。その中で、西部幹線・北部幹線・太田藪塚線について、それぞれの進捗状況とその計画性、またその位置、いつごろできるのか、その辺が興味深いところでありますので、お答えをいただきたいと思います。先ほどの同僚議員の中にも重複するところがあるやに思いますけれども、そういうところは削除されて結構でございます。よろしくお願いいたします。  期日的なこととなりますと、私に情報が入っている限りでは、北関東自動車道というのは全線開通が平成20年を予定しているというふうに聞いております。太田インターまでは2年くらい早くできるのではないか、そういうことも耳にしております。また、現在、その側道計画も進んでおります。北関東自動車道のパーキングエリアは一時休止というような情報も入ってきております。その中で、北部運動公園計画、またそこの所に都市緑化博を誘致する。ここら辺が平成19年、また20年、そのように期日的には聞いております。そこにはビオトープ事業が平成17年に大体完成するだろう。平地林整備事業も大体平成17年あたりで完了になってくるだろう。新聞等によりますと、丸山宿の整備計画、それもこの前、読ませていただきました。今後、毛里田地区の流通のエリア拡大、そういうことを踏まえながら道路網の整備が急がれてくると思いますけれども、それぞれが市であったり、県であったり、また委託されたりというそれぞれの有益もありますけれども、その辺を踏まえた中でお答えをいただきたいと思います。  2つ目の質問は、鳥山地区の排水対策等についてでございます。これも都市づくり部長に質問いたします。ここは住民の方々の希望も出ているようなそういう雰囲気になってまいりました。太田市は今後どうしていくのかということについてお聞きいたします。この鳥山地区の排水等の問題は、過去、私も数度、質問をしてまいりました。その都度、市長・部長より真摯に回答いただいております。少しずつですけれども、住民の方々にもいろいろな面でご理解をもらいつつあると推測をしております。さきの選挙のときにも、その地区に入りまして、数多くの方々からいろいろな質問、また、こういうふうになったらというのをお聞きいたしました。生活道を含めた要望、そういうのが多かったように思います。そこで、前回、平成10年12月に、私自身は素人でございますので、素人の考え方を含めて3つの案を提案させていただきました。その後、これをどう検討されているか。また、そのときに地域に提案をしてみたいというお考えがあったように記憶していますが、計画の推移をお聞きいたします。  3つ目は、食と農業についてを質問いたします。1回目は、地場産品の地場消費とその拡大。学校の給食に使えないかという要旨でありますが、この太田市は食、特にコメに対して自分たちのコメは自分たちで守るという考え方をするか、しないかということも全体を通じての要旨に入ってまいりますので、それを踏まえて質問をしていきたいと思います。ここは教育部長と産業環境部長にお聞きいたします。この食と農業ということについては、今年、群馬県より太田市の小学校が指定を受け、研究学習を始めるというふうに聞いておりますが、どのようなものであるか。また、実際どのようなことをされるのかをお聞きいたします。この問題もここ数年聞いてまいりましたが、給食の中に使うということができないか。また、使うとすればどんな要望と生産者に対して基本的条件があるのかをお聞きいたします。  次に、産業環境部長にお聞きいたしますが、太田市の農業を守っていくために、いろいろな手立てをしていることと思いますが、どんな施策があるのか。その中に、給食への導入という議論もあったように思いますが、どのようになっているのか、お伺いいたします。また、地場産のコメを使って、コメパンにして消費をするという施策があります。経済性を考えると新潟県のコメの粉を使うことがよいということで、現在、進んでいるようでありますが、これは始まりが地場産のコメの消費拡大が目的である、そういうことからほかのコメを安いからということだけで使う、私は、ここは理解できない。単純に考えれば、ここは小麦の日本で一番の産地であります。パンをつくるには小麦を使えばいい。それは地場産で取れるものだからであります。この小麦を使えないか、ご質問いたします。また、コメの消費拡大ということを考えれば、給食でのコメの回数を増やすことで一部対応できないか。確かに、前回以来回答がありました保管、品質を変えずに保存をするということの問題がありますが、農家が保冷庫を持つこと、そういう新しい時代の流通の中に農業経営に向かっていく努力をとっていけば、一部でも品質を下げずに、商品の価値と価格を下げずに消費者に提供する。そのようであれば行政も下支えできる、そういうふうに考えますが、そんな将来的、条件つきということでのご答弁をいただきたい。日本人のコメづくりは、コメという品物だけでなく、国土の保全、災害の防止ということも含んだコメづくりというふうに考えております。ここら辺をお聞きいたしたいと思います。以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(上村信行) 木村都市づくり部長。 ◎都市づくり部長(木村一忠) 深澤議員の北部地域の計画と課題についてご答弁申し上げます。  道路網の整備の問題につきましては、さきの2人の議員に細かくご報告、ご説明を申し上げたところでございますが、北部につきましては、北部幹線・藪塚幹線・西部幹線が大きな幹線道路というふうに思っておるところであります。北部幹線につきましては、先ほど申し上げましたように国道50号に至るまでの全長5.2キロメートルを幅員25メートル、4車線で整備いたしたい、こういうことであります。この事業は、県の事業でございまして、北関東自動車道と伊勢崎線が平行する部分の延長1.8キロメートルを幅員25メートルといたしまして、北関東自動車道の側道として整備をいたす、こういうものであります。平成19年度ごろを目途に整備をいたしたいということでございます。  藪塚幹線でございますが、藪塚幹線につきましては鳥山龍舞線あるいは鳥山脇屋1号幹線と交差をいたすわけでございますが、新田町の小金井地区が終点になっておりますが、寺井町の部分を通りまして整備をいたすものでございます。藪塚本町へ向かいまして6.07キロメートル、幅員が25メートルの4車線でございます。これも先ほど申し上げましたように、一部4月16日に太田地区の部分については開通をいたしているところでございます。現在、道路の植栽工事を施工中でございます。今後の整備目標でございますが、鳥山脇屋1号幹線から足利伊勢崎線までの2.2キロメートル、幅員25メートルを引き続き事業化に向けて、鋭意、関係機関に働きかけておるところでございます。  西部幹線でございますが、西部幹線につきましては、寺井町を起点として東毛幹線の至るまでの6.15キロメートルの環状道路であります。現在、県道前橋館林線から新田東部工業団地内を通りまして、鳥山脇屋1号幹線までの1.1キロメートルが開通しておるところでございます。引き続きまして、県道前橋館林線から太田境線までの2.04キロメートルを事業化しておりまして、用地買収に向けて鋭意、努力をいたしておるところでございます。  続きまして、鳥山地区の排水対策等のその後の計画の推移についてお答えを申し上げたいと思います。議員から前回の議会でもご質問がございましたように、鳥山地区の土地区画整理事業につきましては、現状の中でるる申し上げたところでありますが、この地区につきましては、市街地に近接して地理的に非常に恵まれた地域であります。いわゆる乱開発をされてしまいまして、都市計画決定以来、建築申請が既に236件にも上っております。太田市内でも住宅開発志向が非常に高い地区であるわけであります。一方、区画整理の話題につきましては、地元からほとんど聞かれない状況であります。地域内の道水路を緊急に整備しなければならない、雨水排水対策を十分練らなくてはならないということは、十分承知をいたしているところでございます。さきの議会でご答弁申し上げたとおりでございますが、今年度を目途に策定しております太田市雨水排水対策計画を念頭に入れまして、区画整理事業にかわる代替案を地域の住民の皆さんのご協力をいただき、検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(上村信行) 船山教育部長。 ◎教育部長(船山佳之) 議員のご質問にお答え申し上げます。  児童の食農教育については、県の食農教育モデル校支援事業によりまして、学校における農業体験学習を通しまして、食料の自給自足の重要性の認識を高めているところでございます。現在、太田市においては鳥之郷小学校・沢野小学校・強戸小学校の3校がモデル校となっており、もちゴメづくり、サツマイモや落花生の栽培、収穫の体験を推進しているところであります。子供たちには地域の農家の人々の指導、支援を受けまして、自分たちで食物を栽培することを通して、農業の役割や食べ物の大切さを理解するとともに、生命を慈しむ心を養っておる情操教育の面でも食農教育は大きな役割を果たしております。  学校教育における地場産農産物の利用促進については、太田市学校給食地場産物等利用促進協議会が設置され、平成13年度には2校、平成14年度には新たに4校を加え6校、今年度は3校を加え、沢野小・韮川小・鳥之郷小・強戸小・宝泉南小・韮川西小・城西小・休泊中・毛里田中の計9校で、モデル校として徐々にではありますが、地場産農産物の利用促進に積極的に取り組んでいるところでございます。しかしながら、学校の調理現場からは農産物の品目が限られていたり、また少なかったり、あるいは大きさの分類がされていない等の問題点が挙げられております。今後、給食の献立の工夫や学校現場と生産者の十分な話し合いによって、農産物の品目の拡大や安定した供給に努めていかなければと考えておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 宮本産業環境部長。 ◎産業環境部長(宮本富太郎) ご答弁いたします。  地場産農作物の消費拡大についてでありますが、平成13年度に太田市では学校給食地場産農作物等利用促進協議会を設立いたしまして、教育委員会と連携を図りながら実施校の順次拡大を図ってまいりました。現在は、小・中学校合わせて9校となりまして、地元農業者が生産したジャガイモを含め8種類の野菜を供給しております。このことは農家の顔が見える野菜として子供たちにも安全と安心感が人気となっておるところでございます。しかし、学校側より野菜の種類を増やすことや大まかでも大きさの分別等の要望がありました。当初、この事業は学校周辺に住む農家が、その地域の学校へ納品するという基本的な考え方の中で始めたわけでありますが、地区によっては品目に限りがあり、納品ができないものがあったということでございます。そこで、今後は学校、JA太田市など関係者と十分協議をしながら利用者の要望を満たした中で、実施校を増やしていければというふうに思っておるところでございます。また、安全で新鮮な農作物を広く市民に利用していただくための直売所についても推進し、生産者及びJA太田市と協議しながら地場産農作物の消費拡大に貢献できるよう努力してまいりたいと考えております。  次に、米粉パンのことについてでありますが、コメを粒から粉食に変えることによりコメの消費拡大を図ることを目標に導入した事業であります。昨年度、実施した過程におきまして事業導入初年度ということもあり、いろいろ手探り状態で実施してまいりました。特にコメの保管と品質の問題、米粉の製造計画と使用量についての問題、またコスト的に考えても地元産米を使用するよりも新潟製粉の商品としての米粉を使用する方が有利であることなどを考慮いたしまして、本年度は直接生パン業者に米粉を仕入れていただき、事業を実施しておるところでございます。また、小麦の主産地ということで、県が既に実施しております県内産小麦を使用したパンが給食に導入されておりますが、子供たちには米粉のパンの方が人気が高いという話も聞いておるところでございます。今後も、いろいろなイベント等に参加している消費者等に米飯のよさなど理解していただき、市内産米の消費拡大に取り組むとともに米粉パンの普及にも引き続き取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 14番深澤直久議員。 ◆14番(深澤直久) 2回目の質問に移ります。  北部地域の計画と課題についてを2回目も都市づくり部長に質問いたします。1回目のご説明の中で、期日という言葉をあえて使いましたけれども、はっきりとした答弁がなかったというふうに思いますけれども、これは太田市及びそれぞれの所管があるのかと思うのですけれども、一つの目途としてはどんなものがというのが市民の痛切なる目線だというふうに考えております。わかればお聞きをしたいと思います。それができるか。また、それをつくっていく中で、こういう状況があらわれてきておりますということをまず報告しながら、ご意見を求めたいと思います。先ほども出てまいりました西部幹線・北部幹線・太田藪塚線、この辺は寺井地区で巨大十字路ができてくるわけです。そこから、鳥山地区に向かい、上強戸というところに北部幹線が通るようにお聞きをしております。それが北関東の北側道路と合流する。また、現在、石橋地区ということで交差点改良工事もそこで起きております。これも目標は平成16年であったというのですけれども、現在、土地の収用等が遅れ、延び延びになっているというふうに理解しております。全体的に、そこに横たわっている道路というのが足利伊勢崎線であります。ある程度の距離数がそれぞれ重複してしまうということであります。そこには北部運動公園、また緑化博誘致という計画もされておりまして、丸山宿という所もあるわけです。そうなりますと、予想されるのが、毛里田地区の流通の集積ということも想定される中で、やはりそれをつなぐ北部幹線の早急なる計画、それと実現が必要になってきたと思いますが、いかがお考えでありましょうか。この北部幹線、五次総の中では当初よりうたわれておるのですけれども、現在は全く言葉を聞いておりません。先ほど平成19年ということで答弁がありましたけれども、果たしてその平成19年もいかがなものか。ただ、ほかの施設等が大方平成19年、20年というスパンで完成されてくるとなると、これは急がなければならない、そのように考えております。所見をいただきたいと思います。  それから、現在、どうなっているか。終日、あそこは輸送道路でありまして、重い渋滞が見えております。そういう中で、今後、一般のそこの地域の人が生活をしていく中で、施設が来るということが想定されるのであれば、一部、新設を含んだ既存道につなぐ抜け道的な車を分散させていく道路計画が必要と思いますが、ここら辺の考え方もお聞かせ願いたいと思います。先ほど同僚議員から金山を中心に質問がありましたけれども、今度は八王子山系の方を中心にということで、分けて聞いてみたいと思います。現在、当然予測はされておりました北関東自動車道が始まっておりました。田んぼの中、畑の中、トラック、それぞれ通勤営業車両、その他がなだれ込んでおります。これも憂慮すべき現象だと思いますけれども、地元の人は工事期間中だからということで、気持ちの上で多少なり「しょうがないのか。」ということは考えておりますけれども、事故等が起きてくると、こればかりではいけないということが出てきます。ぜひ、そこら辺もお考えになっていただければと思いますけれども、よろしくお願いいたします。  鳥山地区の排水の件も2回目でございますが、これも都市づくり部長にお聞きいたします。太田藪塚線が開通して随分と便利になりました。これは感謝すべきものであります。北部からこの太田市の中心に出るのに本当に早くなりました。そこで、通って見ますと危惧が出てまいりました。鳥山の交差点というふうに抽象的には言っておりますけれども、警察署から北に向かった所、三枚橋の駅から西に向かった所、そこが急勾配で「くの字」に変形して先が見えないという危険な交差点と考えております。これは県道でありますので太田市の範疇ではないと考えますが、私はここの改良が必要であると思います。そのときに、私の考えでは、そこの落差を取り、60センチくらい下げることができれば排水も随分流れるようになると考えます。ここのこの計画を打ち出すことで、その下流域の農業用水の水路が大事な要因になってきます。水が流れて河川にどう接続をするか、問題になるからであります。そして、そこには新たに太田藪塚線という大きい道路が、この水路を横切ってしまう。計画が後手にならぬようにしながら進める必要があると思いますが、お考えをお聞きいたします。  食と農業の2回目ですが、産業環境部長にお聞きいたします。来年より減反施策が変わってくるということですが、どのように変わってくるのか、それにつれて起こり得ることの推測をお聞きしたい。私個人は、放置農地が随分と多く出てしまうのではないか、そういうふうに考えております。そうなった場合、放置農地をつくらない方法、また、なってきた場合、太田市の決まりをつくり出しておかないと至るところで不法な投棄が田んぼで起きてしまうことになりかねないと思いますが、どう思われますか。田んぼも3年間放置されますと、もとに戻すのが大変となります。まして土地改良を起こしてきた田んぼをこのようにしてしまうことはいけない、そう思います。以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(上村信行) 木村都市づくり部長。 ◎都市づくり部長(木村一忠) 深澤議員の再度のご質問にお答え申し上げます。  深澤議員は各幹線道路の時期という問題を提起してございますが、先ほど平成19年にと言ったのは、上鳥山地内を通る北部幹線の年度を指しているわけでございませんでして、伊勢崎線を通過する側道整備が一部北部幹線に使用されますので、その側道の年次が平成19年ということでして、新しく寺井町から伊勢崎線まで走る部分についてを指しているわけではございません。そんなことから、北部地域の道路計画でございますが、先ほどお答え申し上げましたように、藪塚線の延伸計画と北関東自動車道の側道を見ながら推進していきたいというふうに考えております。先ほど申し上げました平成19年の問題については、NTT毛里田交換局から東については、朝夕、慢性的な交通渋滞になっている側道対応で、平成19年度をめどに準備、計画を進めていきたいというふうになっております。県の方へこれらについては強く働きかけをいたしておるところでございます。  北部幹線周辺道路の整備につきましては、先ほど来申し上げておりますが、北部運動公園を含めましたところの北部開発計画をにらみながら集落間を結ぶ道路を整備するよう検討いたしておるところであります。リーベの後の問題もございますし、いろいろな兼ね合いもございます。今、言いました八王子山系の道路の問題も当然、出てくると思いますが、これらを総合的に検討してまいりたいというふうに思っております。  続いて、鳥山の交差点改修についてでございますけれども、鳥山の排水対策につきましては、ただ、ここの交差点のみの問題ではないだろうとは思いますけれども、特にこの地域が非常にその勾配が高くなっておりまして、議員がおっしゃるようにこの改修によって相当排水対策も対応ができるかとそんな気持ちもいたしております。排水計画を立てる中で、横断する排水路が必要でありまして、大間々線が、特に交差点の部分が地形的にも高く、通水について妨げになっているような状況であります。太田藪塚線の整備が進む中で、現の太田大間々線は並行して整備を行う計画はないような状況にありますので、先ほど出ておりましたが、石橋町の交差点の改良を計画しているように、太田藪塚線の完成による交通量の増大等の対策も加味した上で、県に整備を強く要望してまいりたいというふうに考えております。また、区画整理の問題で先ほど来申し上げておりますが、今年度で雨水排水対策計画の3年計画のものができ上がりますので、これをもととして、この地の全体的な雨水排水対策計画を立案していきたい、こんなふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 宮本産業環境部長。 ◎産業環境部長(宮本富太郎) お答えいたします。  生産調整制度の変更ということであります。このたびの国の制度変更、いわゆる減反でございますけれども、その変更によりまして減反制度がなくなると考えられておるということだと思いますが、このことにつきましては、転作面積の配分方法等が変更となるもので、生産調整そのものが廃止されるものはありません。  続いて、制度内容でありますが、これは平成14年12月3日に決定されました「米政策改革大綱」が基本となり、平成20年度までにコメづくりの本来あるべき姿として農業者団体が主役となるシステムを構築するものでございます。この内容といたしましては、それぞれの地域で創意工夫を生かして策定する、地域水田農業ビジョンが重要となってきます。太田市でのコメの生産構造、需給調整システム、集荷、流通等について農業者団体等と協議をし作成するもので、詳細については、現在、検討中ということでございます。現行体制から特に変更となりますところは、転作面積の配分から水稲の生産面積の配分になること、個々の助成金から地域への産地づくり推進交付金制度になることなどは決定されております。平成20年度以降は、国主導による生産調整から、農業者・農業者団体自らの判断に基づき、コメ需給の不均衡を解消するための自主的な生産調整に移行する見通しであります。  次に、この制度変更に伴い予想されることについては、今まではコメを生産して農協等に出荷すれば売れておりましたが、これからは出荷しても売れるとは限らないということ。また、生産調整が達成されなければ、ますますコメ価格は下落すると思われることなど、今後は、良品質米の生産地でないところほど、コメ以外の農作物の生産に切り替えることが必要になってくると考えられます。また、コメ価格が下落すれば、議員が申し上げたように、耕作放棄地が増えることも予想されますので、農業振興公社の充実を図っていきたい。そして、その対応を検討していきたいというふうに考えております。今後、制度の仕組み等をさらに検討いたしまして、農業者・農業協同組合・農業振興公社・消費者を含め、協議を重ねまして、生産及び環境保持のためのルールづくり等も視野に入れまして、今後、努力をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(上村信行) 14番深澤直久議員。 ◆14番(深澤直久) それでは、3回目の質問に移らせていただきたいと思います。  3回目はすべて市長にお聞きいたします。北部地域の計画と課題でございますが、今までの質問でも出てきたとおり、将来の太田市が担っていかなければならない、例えばいろいろな間接的な税のこと、財源確保のためもあります。また、流通の拠点化、それらはその交通網の整備による価値は大と考えます。そして、また合併の時代を見据えた中での尾島町・新田町地域とサービスエリアを結ぶ、今まであまり動いていなかった北部幹線の実現に向けての動き、また、藪塚本町・桐生市・笠懸町と結ぶ太田藪塚線の早期実現が大きな要因となってくると思います。それに伴う生活関連道の整備も必要だと思いますけれども、市長は、この幹線道路が持つ価値・位置づけ、今後、行政の中でどのような位置づけを持って進めていくおつもりかお聞きいたします。  食と農業についてでありますが、日本の農業が日々刻々と衰退の道を歩いているように思います。ただ、日本の農業は作物だけをつくるものではない、国の守りというふうにも思います。この太田市でも最低でも需給バランスがとれるフィフティー・フィフティーの施策が必要と思いますが、市長はどう考えておられるかお聞きしたいと思います。また、保冷庫などの諸問題がたくさんあると思いますけれども、仮に外から買う分、外に売るというような農業の営業部分、それは、清水市長は行政がやるものか、他の組織がやるべきか、法人がやるべきか、個人がやるべきか、ここら辺はどうお考えをしているかお聞きいたします。  最後に、鳥山地区の排水等についてでありますが、ここには区画整理事業という大きな問題が横たわっております。これをどうするかです。地区の声は区画整理事業はもうだめだ、排水対策をお願いしたい。既存道の整備をしてもらいたいという声が多いように思われます。今であれば、地権者の方々も将来のことを考えて歩み寄れると思います。行政も反対で終わっている地区だからと思わないで、一歩、歩み寄っていただきたい。改めて話ができる場をつくっていただきたい。大きい全体計画は無理だと思いますが、自分の関係する、また持っているところについての意見や住んでいるところについての計画は皆さん持っております。グループ的な、部分的な要望や計画の意見が出れば、市長はこれを酌み取っていただけますか。地域からの歩み寄りの第一歩は、小さい範囲で意見がまとめられて、ここはこうしたいと地図に書いてみる、これだと思います。先ほども自分の住んでいるところは自分たちの考えでという言葉も市長の方から出ておりましたけれども、私も全力を尽くしたいと思いますので、市長のこの件に関するお考えをお聞きして、私の質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(上村信行) 清水市長。 ◎市長(清水聖義) 道路は非常に大事なものであります。これは人間と人間の交流に欠かせないものであるし、あるいは産業の発展のためにも欠かせないものであるし、生活する中の最も基本的なものだというふうに思っています。そういった面で、今日の質問はずっと押しなべて北部ばかり。北部という言い方が正しいかどうかわかりませんけれども、全体が北よりの質問ばかりでありました。北も大事ですけれども、西も大事ですし、東も大事ですし、道路の位置づけという質問でありますけれども、これはそういった意味で全市的に非常に大事なものだというふうに思っております。具体的な内容については、部長の方から答弁をさせていただきましたが、今後、北側の方と合併をするというような段になれば、当然藪幹だとか、北部幹線とか、それに対する北からの連結というのは非常に重要な路線になってくるだろう。先ほど申し上げましたように、25メートルで太田市全体を結んでいこうという計画の中にありますが、それに今度は北からの連結、東からの連結というようなことを考える。あるいは放射線状で外へ出していくというようなことは非常に大事になってくる。合併を機に全体をもう一度見直していきたい、こんなふうにも思っています。ただ、見直すにしても何はともあれ太田市の基幹道路は25メートルバイパスというのは変わりません。これはぜひ推進をしていきたい、そのように思っております。  鳥山地区の排水対策でございますが、私は、言い方を変えれば調整区域だったものを区画整理をするからということで、市街化区域に編入した。市街化区域に編入したら、今度は区画整理は嫌だからというので土地を売買して、先ほどの話にありましたように、100区画以上のものが土地を売ってしまった。「さあ、あとは水はどうしますか。」と言われたときに、「さて、住民の皆さん方、どうするのですか。」というのは行政側だと思うのです。ちゃんと計画をして区画整理をやるわけで、排水対策あるいは道路計画をやるわけだったのです。ところが、途中でとにかく土地をみんな手放してしまった。後処理を頼もうとしても、頼まれる方は、これはもう莫大なコストがかかりますので手を出すこともできない。私は、今度は地主さんの番だと思うのです。もともと区画整理をやれば4割か5割くらいの減歩は当然あるわけでありました。多分そういう計画だったと思うのです。私どもは土地をやはりその計画に基づいて提供しようというくらいの気持ちがなければ、あの中は改善はできないと私は思っています。これは、私どもの方から「ぜひやってください。」という、それも一つの道ですけれども、でも、全体の経過、流れから見れば、ある意味で私の言っていることも議員に理解してもらえるというふうに思うのです。
     ただ、排水路対策は生活していく上で非常に大事である。地域の皆さん方が気持ちを一つにして、どんな排水対策をとったら一番いいのか、あるいはあの大間々線の下をどうやってくぐるのがいいのか、あるいは先ほど提案にあった非常に変則の鳥山の十字路をどうしたらいいのか、やはりそれらについても地域でディスカッション、みんなで研究課題として地域の問題として取り上げて研究すべきではないか。行政にすべてを押しつけるのはいかがなものか、そのように思っています。当たりがある発言かどうかわかりませんが、正直に言ってそう思っています。ですから、ぜひ地域の皆さん方の研究材料として早急に対応するなら対応すべく、これは今回のケースは恐らく市単事業でやらなければいけない。従来の事業であるならば、国が関与する、県が関与するという方法もありましたけれども、恐らくあれだけ野放しになったら全部太田市民の税金はここに投入することに多分なるでしょう。そんなことも、その課題の中に入れて研究をしてもらえれば大変ありがたいというふうに思います。  農産物の問題は、原則、農業を営む人たちの問題になりつつある。今度の生産調整の問題も部長の方から説明があったとおりでありまして、自らの意思で決定していただくというふうになりました。以前は、生産調整に対して反対が非常に多かった。そして、それでも生産調整をやらざるを得なくてやった。今度は、「あなた方にどうぞ勝手にやってください。」と投げかけられると、農家の皆さん方はぜひ生産調整を割り当ててくれということで、非常に波に流されて、自分の意志がやはり弱いと私は思うのです。だから、自分たちで決定をして、自分たちでコメの収穫の量を政府に申請して買い上げをしていただくのは、どのくらい買い上げしてもらうのか私はわかりませんけれども、でも、方向としたら自分たちで自分たちを規制していくということは、大事なことではないでしょうか。決して空き農地、耕作放棄等々は起こらないです。各30の小・中学校でみんな農産物を買いたいと言っているのです。きちっとその時期にある農産物が供給されるならば、子供たちに食べさせたいという学校の体制は、先ほどの部長の答弁のようにあるのです。だから、供給体制をとれることがやはり一番大事なのです。できたから買ってくれではなくて、やはりその時期、その時期に合った農産物を供給してくれる体制をつくってもらうことが大事なのです。農業というのは、やはり業でありますから、ただできたから取ってくれというのは、これは業として成していないです。お客様がいて、お客様に供給する体制を農協を中心として考えなければいけないのではないか、そう思うのです。お客様の気持ちになって供給する。お客様の都合で自分たちは農産物をつくって供給していく。やはりこれが学校との付き合い方だと私は思うのです。だから、いつも主体者が業を成すのであれば、お客様を考えた生産体制をぜひつくってほしいと思います。これに対しては、学校にノーと言わせない、買っていただいて子供たちに安全な食を食べてもらう。そういう体制が確立できると思うのです。これは組合長にもちょっとお話をしたことがありますけれども、ぜひそんな体制をとっていただいて、農と食の方を一つに結びつけられるように、ぜひご協力をお願いしたい、そんなふうに思います。  終わりになりますけれども、コメパンのことですけれども、コメパンについてもやはり供給される側が単価が幾らでなければパンが食べられないとするならば、やはり生産者はそれだけの努力をするべきだと思うのです。これはそうだと思うのです。食べる方の値段に合う、つまり学校給食の値段に合うような単価で納入できるように、コメの値段を決めなければいけないということだと私は思うのです。幾ら高くても買えよと言ったら、学校給食を食べる子供たちの親が実は大変なわけでありまして、ぜひそこの辺のことについても、やはり食べる側の立場に立って供給をするということをぜひ農家の皆さん方にも考えてもらいたいということであります。      ◎ 延     会 ○議長(上村信行) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。      (「異議なし」の声あり) ○議長(上村信行) ご異議なしと認めます。  よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。  明日は午前9時から会議を開きますので、ご出席願います。  本日はこれをもって延会いたします。                                      午後3時56分延会...